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2007年6月21日、湖北省十堰市の武当山に、69年前に流出した6体の銅像が帰ってきた。日中戦争期に国民党軍が持ち出して以来、行方不明だった。
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2007年6月21日、湖北省十堰市の武当山に69年前に流出した6体の銅像が帰ってきた。武当山といえば、道教の聖地として多くの道観(道教の寺院)があることで知られる。道観の古建築は世界遺産にも登録されている。また、武術の郷としても有名だ。
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今回帰還した銅像は、1938年の日中戦争期に失われたもの。国民党軍が重慶市へ移動する際に道観の銅像など金属類を回収した。ほとんどは運搬に便利なように武漢市で溶かされて一塊にされた。難を逃れたわずかな銅像も、重慶市への運搬中に陝西省安康市で日本軍の攻撃に遭い、以後行方不明となっていた。
しかし近年、安康市歴史博物館・李啓良(リー・チーリャン)館長が銅像を発見し、収集したことが明らかとなった。2006年8月、十堰市の文物部門では、安康歴史博物館に対して流出した銅像の返還を要請、これを受けて李館長も快く同意した。貴重な銅像の返還とあって、市文物部門は輸送に万全を期し、拳銃を携帯した3人の護衛と2人の学術専門家を同行させた。69年ぶりに帰還した銅像は、まもなく開館予定の市博物館に展示される。(翻訳・編集/KT)
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