2022年12月12日、韓国・東亜日報によると、2010年ワールドカップ（W杯）南アフリカ大会で韓国代表の監督を務めた許丁茂（ホ・ジョンム）氏が「今回のW杯カタール大会で注目するべきことの一つが日本サッカーの発展だ」とし、「韓国も日本のように長期的な計画を立て、有望株を発掘するシステムをつくらなければならない」と提言した。

記事によると、許氏は、今回のW杯1次リーグでドイツとスペインを破った日本代表の実力について「日本はかなり前からサッカー発展のための長期計画を実践しており、優秀な選手が続々と排出され、戦力が非常に安定している」「基本技や技術では韓国を上回っている」「メンタル面もかなり向上したが、これはドイツ戦とスペイン戦で後半に逆転したところを見れば分かる。競り合いで全く引かなかった」などと述べた。

また「日本サッカーが韓国より上だということを認めないのは韓国だけということか」との質問には、「認めたくないが、日本のほうがうまいということを認めなければならない」とし、「韓国も対策を立てる必要がある。日本に負け続けたくなければ、認めるべきところは認めて勝つための長期計画を立て、努力しなければならない」と強調したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「正しい言葉」「韓国人監督で唯一、W杯16強を経験した人。彼の言葉に耳を傾けよう」「日本は守備がとても良くなったよね」「ムカつくけどうまい」「韓国と同じ16強だけど実力は全然上」「監督の違いも大きい」「正直日本サッカーは洗練されていて美しい」「ドイツ、スペインに勝ち、クロアチアと引き分けたから、欧州も日本を強豪チームとして扱うだろう」「良いものは学ぼう」「今回のW杯は韓国サッカーを発展させるための良い資料。僕も日本サッカーをすごいと感じた。韓国もしっかり準備して選手を育てれば世界4強入りも夢じゃない」などの声が寄せられている。

他にも「韓国は未来への投資を怠りすぎ」「韓国人のほとんどが『日本サッカーが上』と認めている。それなのに学ぼうとしないのは問題」「でも韓国が日本をまねするのは難しい。日本はほとんどの学校に運動部がある。韓国でそれをしようとしたら親たちが黙っていない」「韓国は韓国の良いところを伸ばしていけばいい」「まずはサッカー協会の悪辣（あくらつ）な状態から改善しないと」などと指摘する声も見られた。（翻訳・編集/堂本）