「日本の漫画は韓国ウェブトゥーンに食われた」英誌の分析に韓国ネットが反論「比較にならない」

Record Korea    2022年12月15日(木) 8時0分

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13日、韓国・マネートゥデイによると、英誌エコノミストが「日本漫画産業の全盛時代が傾き、韓国ウェブトゥーンが新たに浮上している」と評した。

2022年12月13日、韓国・マネートゥデイによると、英誌エコノミストが最新号に「韓国ウェブトゥーン(韓国発のデジタルコミック)に食われた日本漫画(Japanese Manga are being eclipsed by Korean webtoons)」と題した記事を掲載し「日本漫画産業の全盛時代が傾き、韓国ウェブトゥーンが新たに浮上している」と評した。

同誌によると、グローバルウェブトゥーンの市場規模は昨年37億ドル(約5094億円)を超え、2030年には560億ドル規模に成長する見通し。しかし、昨年の日本の漫画市場規模は2650億円で、前年より2.3%減少。「革新がなく古いやり方に固執している漫画産業の保守的な慣行がこうした状況を招いた」「日本の漫画は1960年代から変わらない単行本形式で、右から左にページをめくり縦に読んでいく構造が日本人以外にとっては不慣れなもので、内容も少数のマニア層のみ通用するものだ」と指摘している。一方、韓国のウェブトゥーンは「読みやすく、直感的なストーリー展開が大衆の心をつかみ、急成長につながった」と分析している。

韓国コンテンツ振興院によると、昨年の韓国ウェブトゥーン市場規模は1兆538億ウォン(約1109億円)で、漫画市場に比べるとまだ小さいものの、成長の勢いは上回っている。サウジアラビアシンガポールの政府系ファンドが相次ぎ韓国ウェブトゥーン企業に投資しているとも伝えられている。

また同誌は「韓国ウェブトゥーンは日本でも人気だ」とし、ウェブトゥーン原作のドラマ「梨泰院クラス」がヒットし日本でもリメイクされたことも紹介し「(これまでは)日本の作品を韓国がリメイクしてきたが逆転が起きた」と伝えている。韓国ウェブトゥーンの成功は、Netflixで配信され世界的にヒットしたドラマ「イカゲーム」、アイドルグループBTS防弾少年団)と共に「革新」「スマートマーケティング」というイメージがもたらしたものだとも分析している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「韓国ウェブトゥーンをいくつ集めても、『NARUTO -ナルト-』一つにさえ勝てない。『ONE PIECE』の相手にもなれない」「韓国の漫画、アニメ、ウェブトゥーン全てひっくるめてもNARUTOの10分の1にもならないだろうね(笑)」「ポケモン一つで説明は終わりだ」「『SLAM DUNK』『ドラゴンボール』を超える力作が出るだろうか?」「『チェンソーマン』『SPY×FAMILY』など今も名作がどんどん出ているのに」「ポケモンだけで年間売り上げが40億ドルだというのに、日本の漫画市場と韓国が比較になるわけないでしょ(笑)。何を言ってるんだ」など、好きな作品名を挙げながら反論するコメントが殺到している。

その他にも、「クッポン(極端な愛国主義)も大概にしろ」「芸能人の心配と日本の心配はするだけ無駄だ」「ウェブトゥーンが日本の漫画に勝つ?。今のウェブトゥーンは日本のラノベから拝借した転生とか異能とかのストーリーだらけなのに」「日本の漫画はドラマ化するのが難しいけど、ウェブトゥーンは簡単だ。というところが違う」「日本の漫画には職人魂が宿っているから余韻がずっと残る。韓国の漫画は商売人魂が宿っているから瞬間的には輝くが終わってしまえば何も残らない」など、日本の漫画を称賛する声が多数寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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