「ゼロコロナ」やめた中国で感染者激増、医療資源が逼迫―独メディア

Record China    2022年12月12日(月) 13時0分

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11日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「ゼロコロナ」に別れを告げた中国で新型コロナの感染者が激増しており、医療リソースが逼迫していると報じた。写真は武漢の病院前にできた長蛇の列。

2022年12月11日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「ゼロコロナ」に別れを告げた中国で新型コロナの感染者が激増しており、医療リソースが逼迫(ひっぱく)していると報じた。

記事は、国家衛生健康委員会の発表によれば今月10日の新規感染者数は1万815人で、このうち8477人が無症状感染者だったと紹介。これは先週のピーク時に比べると新規感染者が4分の1程度の水準であるものの、巷間では多くの地域で全住民対象のPCR検査を実施しなくなったことが原因との憶測が流れているとしたほか、現在入院患者やハイリスク地域の感染者のみが公式の統計データに組み込まれるため、実際の感染者は発表の数字よりもかなり多いことが見込まれると伝えた。

また、市民やSNS上の情報を総合すると全国各地の企業や学校で集団感染が発生しており、一部の飲食店や企業では従業員の感染が多発しているために休業を余儀なくされている状態だという米AP通信の報道を紹介している。

さらに、重症患者の受け入れ体制について同委員会の責任者が9日、現時点で13万8000床の重症患者用病床が確保されていると発表したことに触れ、人口1万人当たりでようやく1床という割合であるとともに、北京や上海といった大都市に病床が密集する地域間の大きな不均衡も発生していると指摘。発熱外来もパンク状態になっており、一部の病院で6時間待ちの長蛇の列ができていることや、緊急性の低い軽症患者の受け入れを拒否する病院が出始めているといった米国メディアや中国のSNS上の情報を伝えた。

記事は、このような状況の中で中国政府系メディアは「新型コロナ、恐れるに足らず」という宣伝を強化していると紹介。感染症の権威とされている鍾南山(ジョン・ナンシャン)氏が先日新華社のインタビューを受けた際に「オミクロン株は感染率が高い一方で発病率は大きく低減し、致死率も0.1%前後にまで低下しておりインフルエンザと大差ない。発熱症状が出たら自宅で抗原検査を実施し、仮に陽性でもその他の自覚症状がないのであればすぐに病院には行かずに自宅で経過観察すればよい」と強調したことを伝えている。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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