<サッカー>スタジアムの7~8割が日本を応援、なぜ日本の人気はこれほど高いのか―中国人記者

Record China    2022年12月9日(金) 22時0分

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中国メディアの澎湃新聞は6日、サッカーのW杯カタール大会をめぐり、「ベスト8に届かなかった日本、なぜこれほど人気が高いのか」と題する現地で取材した中国人記者の手記を掲載した。

中国メディアの澎湃新聞は6日、サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会をめぐり、「ベスト8に届かなかった日本、なぜこれほど人気が高いのか」と題する現地で取材した中国人記者の手記を掲載した。

手記は「日本は『死の組』と呼ばれたグループEを、かつてのW杯優勝国であるドイツとスペインを下して1位通過したが、『ベスト8に進出して歴史を塗り替える』との願いは平均年齢27歳超の経験豊富なクロアチアによって破られた」と説明。「スタンドに掲げられた『日本の可能性は無限大』との横断幕は色あせた。『アジアの光』日本は、ベスト8を4度目指しながら4度とも敗れた」とした。

米国から観戦に訪れていたアンドレスさんは「息詰まる試合だった。この試合は出場した選手たちだけでなく、スタジアムで観戦した4万以上の観客も心身ともに疲れたよ」と語った。アンドレスさんは当日、スタジアムで日本のファンらと共に声を上げて日本を応援していた。今大会は米国のほかに日本も応援するようになった。日本代表の活躍とタフなメンタルに魅力を感じたそうで、スペイン戦でライン上わずか数ミリのボールを三笘薫が折り返したシーンについて「あれこそ日本の忍者精神だよ」と語ったという。

手記は「試合会場で気付いたことだが、日本は自国以外のファンからも応援されており、スタジアムの7~8割は日本を応援していた。特に中東、インドやパキスタン、東南アジアのファンは日本代表に魅了され、あるアラブ人のファンは白いローブの上に日本国旗を羽織っていたほか、日本の武士の格好をして応援する人も見られた」と紹介した。

その上で、「日本の高い人気の理由は今大会の活躍だけではなく、もっと単純なものだった」とし、日本国旗を手に持ったカタール人女性が「私は日本を応援しています!ピカチュウが大好きで、日本の文化が好きなんです!」と語り、試合前に広場で日の丸を振りながら踊っていたフィリピン人男性は「日本の友人がたくさんいるんだ。彼らは私にとてもよくしてくれるんだよ」と語ったことを説明した。

さらに、クロアチアのサポーターが日本人について「彼らはとてもきれい好きなので、好感を持っています」と語ったこと、UAEから来た男性も「彼らは進んでスタジアムを掃除するんだ。本当に面白いよね」と話したことを紹介。「(ごみ拾いは)パフォーマンスだとの論争が巻き起こる中でも、日本のサポーターたちは変わらずごみ袋を振り回して応援し、試合後にはごみを拾っていった」とした。

そして、日本の選手たちがロッカールームを清掃して折り鶴と「ありがとう」のメッセージを残していったことに触れた上で、「PK戦が幕を閉じた後、私の周りにいた日本のサポーターたちはしばらく落胆と沈黙に包まれた。その後、彼らは一言も発することなくごみ拾いに没頭し、まるで最初から訪れなかったかのように、ちり一つ残さずにスタジアムを後にしたのである」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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