カタールW杯、代表不出場でも「奇妙な存在感放つ中国」、アジア予選突破が課題―米誌

Record China    2022年12月3日(土) 16時0分
facebook X mail url copy

拡大

W杯カタール大会で「中国が代表不出場でも奇妙な存在感を放っている」と米誌が報道。今大会で中国の企業広告数は世界トップレベルだが、今後の課題はアジア予選をどう勝ち抜けるかだ。

サッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会で「中国が代表不出場でも奇妙な存在感を放っている」と米ニューズウィーク誌が報じた。今大会で中国の企業広告数は世界トップレベルだが、今後の最大の課題は何と言っても「アジア予選をどう勝ち抜けるかだ」とも指摘した。

中国代表チームは日本と韓国が共同開催した2002年の大会を最後にW杯の本大会に姿を見せていない。日韓大会でも1次リーグで3連敗を喫し、無得点のまま屈辱にまみれて会場を去った。今年2月に行われたアジア最終予選第8戦で中国はグループ最下位のベトナムに1対3で敗れ、カタール大会出場の夢はあえなく砕け散った。

こうした中、ニューズウィークは「ピッチに中国人選手の姿はなくとも、中国パワーは今大会でも会場とその周辺で存在感を見せつけている」と報道。「カタール大会の会場の一つで決勝戦が行われるルサイル・スタジアムを建設したのは中国企業の中国鉄建国際集団だ」と伝えた。W杯開幕前には2頭のパンダをカタールに送り、お家芸の「パンダ外交」を展開している。

スタンドを埋め尽くすファンの中にも中国人はいる。FIFA(国際サッカー連盟)の発表によると、前回のロシア大会より大幅に減ったものの、今大会でも中国人が購入したチケットは5000~7000枚に上るという。

大会スポンサーにはハイセンス、蒙牛乳業、大連万達集団など中国企業が名を連ねる。チケットの購入枚数の割に中国人客の姿を見かけないのは、「ゼロコロナ」政策のせいだ。渡航制限で多くのサッカーファンが国内に足止めされた。

実はカタール大会出場は中国サッカー界の悲願だった。中国が2050年までに「世界のサッカー超大国の仲間入りをする」という野心的な目標を掲げたのは16年のこと。 以後、強化に取り組んできたが、今回ほどW杯出場に執念を燃やしたことはない。予選突破のためには手段を選ばなかった。

ブラジル人選手3人に中国籍を取得させ代表チームに入れたり、代表チームの強化キャンプに合わせたりしてプロリーグの中国サッカー・スーパーリーグ(CSL)の試合スケジュールを変更するほどの熱の入れようだった。

しかし、いずれも成果を上げないままで、逆に多くのCSLのクラブは経営破たんに陥った。中国のスポーツ事情に詳しいマーク・ドライヤー氏は「まずはW杯の予選を勝ち抜かなければならない。米国、カナダ、メキシコの3カ国共催となる26年大会はアジアの出場枠が増える。予選突破を目指し軌道修正をするために、やるべきことはたくさんある」と言及。「中国はアジアのトップチームの一つなれるはずだ。今はまだ、はるか遠いところにいるが…」と付け加えた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携