麻雀にハマる日本の若者たち―華字メディア

Record China    2022年12月4日(日) 16時0分

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華字メディア・日本華僑報は11月30日、「麻雀にハマる日本の若者たち」と題する記事を掲載した。

華字メディア・日本華僑報は11月30日、「麻雀にハマる日本の若者たち」と題する記事を掲載した。

記事は、「日本の街を歩いていると、ふと、『麻雀』という文字を目にすることが多い。この2文字を見ると近くに必ず雀荘があることを意味している。日本語で『麻雀』とはマージャンのことで、発音も中国語のマージャンと同じだ」と紹介した。

また、雀荘について「広さ数十平米の部屋には、10台ほどの麻雀卓がぎっしりと並べられている。夜通しの営業で禁煙もしていないため、雀荘内には常に残った煙のにおいが立ち込めていた。それに加え、麻雀牌のぶつかり合いの音、牌を出す時の掛け声、勝ち負けの感情が乗った声、このような日本社会の主流の秩序に反する騒々しい混乱感は、雀荘に一種の深い“low(低)”の烙印を押している」とし、「これまでのイメージでは、生活に疲れた独居老人、長期にわたって仕事がない青年、ヤクザの手下などが日本の雀荘の常連だ。暗い、落ちぶれている、そして昭和時代の過去の栄光が日本の雀荘のイメージラベルになっている」と述べた。

一方で、「しかし興味深いことに、ここ数年で状況は変わった。ますます多くの日本の若者が麻雀に興味を持つようになり、雀荘のイメージラベルも社交、競技、ファッションといった褒め言葉に変わった」と指摘し、「黒から赤へ(ネガティブな印象から、ポジティブな印象へ)の転換の裏には、興味深い社会現象があった」とした。

記事は日本の麻雀のプロリーグについて「文化的な位置づけを高めた」とし、2018年7月に麻雀のプロスポーツ化を目的として発足した「M.LEAGUE(Mリーグ)」を紹介した。Mリーグは、日本初の組織横断的なチーム対抗の競技麻雀ナショナルリーグ。Mリーグにはレギュラーシーズン、セミファイナル、ファイナルの3つのステージがあり、その年に総合優勝したチームには5000万円の賞金が与えられ、準優勝には2000万円、3位には1000万円が与えられる。

同リーグはネットテレビの「ABEMA 麻雀チャンネル」で全試合を中継している。記事は、「ライブ配信の運営の成功は、市場化の普及を後押しした」とし、「エキサイティングな勝負、試合中の選手の緊張した表情、解説者のユーモアあふれる紹介など、麻雀ファンは少なくない。チームワークのテクニックや戦術の構想も麻雀の観賞性を高めた」と述べた。

記事は、「Mリーグの生放送権を取得したAbemaは、人気アイドルグループ・乃木坂46のためのバラエティー番組『乃木坂46タイムTV』に麻雀の要素を加え、メンバーにMリーグに倣ってNリーグに参加させ、若者にアピールした。アイドル効果の影響で、多くの日本の普通の男性も麻雀をすることが好きになった」と指摘した。

また、「“麻雀漫画”が後押しした功績は大きい」とし、ドラマやアニメにもなった麻雀漫画「哲也-雀聖と呼ばれた男」や、20年近く連載されドラマ化された「アカギ 〜闇に降り立った天才〜」、2006年の連載開始から現在も続いており、2021年1月時点で1000万部超が発行された「咲-Saki-」を紹介した。

さらに、「ゲーム大国日本に中国のゲームが逆襲している」とし、「『雀魂』というスマホゲームが多くの日本のファンを虜にしている」とした。「雀魂」は、中国のビデオゲームチーム「猫粮工作室」が2018年にリリースしたマルチプレイオンラインゲームで、2019年4月には日本の麻雀の遊び方に特化した日本版をリリースし、iOS版だけで登録ユーザーは750万人を超えた。記事は、「モバイルゲームは若い人にだけ向いていると思ってはならない。多くの年配の日本人は麻雀を打つことが知性と脳を丈夫にし、アルツハイマー病を予防することができると信じている」と述べた。

記事は、「オンラインがオフラインを牽引することに、高校時代から麻雀を覚えていたという50代の日本人男性は思わず文句を言った」とし、「今は、ネットで麻雀ゲームができるのはとても便利だが、対面の雰囲気には劣っている気がした。高校の同級生と麻雀をする約束をしたことがあるが、雀荘に行ってみるとどの家(卓)も満員で、若い顔ぶれであふれていた」指摘した。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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