サッカーも半導体も……日本の「長期主義」に学べ―中国メディア

Record China    2022年11月30日(水) 6時0分

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28日、騰訊網に、サッカーにしろ半導体分野にしろ中国は日本の「長期主義」に学ぶべき点があるとする文章が掲載された。

2022年11月28日、騰訊網に、サッカーにしろ半導体分野にしろ中国は日本の「長期主義」に学ぶべき点があるとする文章が掲載された。

文章は、サッカー・ワールドカップカタール大会のグループリーグで日本がドイツに勝利したことで、多くの人が日本サッカーが成功を手に入れた道のりについて分析し始めたと紹介。50年までにワールドカップ制覇という壮大なプランを立て、プランの実現に向けてこの20年間辛抱強く取り組みを続けてきたことこそ、日本サッカーさらには日本人が持つ長期主義の表れであるとともに、敬うべき恐れるべき点なのだとの見方を示した。

その上で、日本のサッカー協会は壮大な計画を立てる一方でサッカーというスポーツが持つ特性を重視し、決して功利を急ごうとしていないと指摘。まず、サッカー人口の拡大に取り組み、50年までにサッカー人口1000万人達成という目標を打ち出し、15年時点ですでに500万人にまで拡大することに成功したと伝えた。また、単にサッカー人口を増やすだけでなく、日本社会のサッカー文化発展を実現し、さらには大衆スポーツの活発化に繋がり日本国民の体力、体格向上にも寄与するようになったとしている。

そして、ハイレベルな選手の育成、選抜体制も日々充実しており、次々とスター選手が登場するようになったと紹介。2000年代に中田英寿、稲本潤一、小野伸二といった選手が欧州主要リーグへと羽ばたくと、10年代には湧き出る泉のごとく多くの選手が欧州に移籍、現在欧州でプレーする日本人選手は451人に達し、今回のワールドカップ招集メンバー26人のうち実に20人が欧州のクラブに所属していると伝えた。

文章はまた、サッカー以外にもさまざまな事柄に「長期主義」が体現されているとし、大量の石油を輸入して海底に備蓄して未来の資源不足に備えていることともに、日本のコンシューマーエレクトロニクスブランドが日々没落する中で終始「100年ものの基本技術」を保ち続けており、静かに全世界の首根っこを掴んでいるいることを紹介。半導体材料では19種類の主要材料のうち17種類で世界シェア50%以上を保っており、日本企業がアクションを起こせばサムスンTSMCなどの生産はたちまち滞ることになるとし、半導体産業における支配力は決して米国に劣らないと説明した。

その上で「50年のノウハウの蓄積がなければ、どんなに国でもこのような成果を得ることは不可能だ。われわれは日本の一部の歴史を永遠に許すことはできないが、サッカーにしろ半導体にしろ、日本の長期主義に学ぶ価値はある」と結んでいる。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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