中国初のラック式列車がラインオフ―中国メディア

人民網日本語版    2022年11月25日(金) 20時30分

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中国初のラック式列車が24日、中車資陽機車でラインオフした。

中国初のラック式列車が24日、中車資陽機車でラインオフした。これは中国初で完全に独自の知的財産権を持つ新方式列車で、中国のラック式列車分野における空白を埋めた。同列車は中車株洲電力機車の支援のもと、中車資陽と提携先が共同で研究開発したもので、将来的に中国初のラック式鉄道である都江堰―四姑娘山区間(都四区間)で使用される。人民網が伝えた。

同列車は「通常鉄道+ラック式鉄道」のハイブリッド牽引モデルを採用し、通常鉄道区間の最高運行速度は120km/h、ラック式鉄道区間は40km/hに上る。言い換えれば、同列車は都四区間の最も高い位置にある坂道で600メートル走行すれば、20階建ての高さに達することができる。その登坂能力は中国の幹線鉄道を走る列車の10倍以上。

列車は4両編成で、定員は145人。豪華VIPファミリー用個室、豪華観光席、普通席の3種に分かれ、乗客のさまざまな需要を満たす。また、列車には中国最大面積の曲面観光ガラス窓があり、車内の観光客と自然景観の深い交流を実現できる。

スマート化の面では、同列車は北斗・5G/IoT自動運転、自動保護、運営ビッグデータ保存、スマート分析などのハイテクを導入し、列車の「ブレーン」がより「スマート」になった。一方で、車両の外観はパラメトリックデザインの照明を採用し、車内のドア付近と客室にはそれぞれスマートディスプレーを設置。テクノロジーが安全な移動の後ろ盾となる。

都四区間の第1期は2023年末の開通、26年の全線開通を予定。完成後、観光客は都江堰から同列車に直接乗り換え、四姑娘山景勝地に向かうことができる。両地域間の移動時間は従来の5時間から2時間に短縮される。

同列車は登山鉄道に用いられる新型鉄道交通列車だ。列車走行部に一つもしくは複数の歯車を配置することにより、列車は登坂中にレールの中間に設置されているラックレールと噛み合い、その噛み合う力によって安定的に走行する。ラック式鉄道は安全性と適応性が高く、環境に優しく低コストのため、特に山間部や観光地の観光路線に適している。同列車は将来的に、中国の山間部の鉄道交通及び観光の重要交通機関の一つになる見込みだ。(提供/人民網日本語版・編集/YF)


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