2014年7月1日、英BBC中国語版ウェブサイトによると、香港では1997年の英国から中国への返還からこの日で17年を迎え、各地でさまざまな記念行事が行われる。それと同時に、民間団体は反中デモを計画している。

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香港では、先日、2017年に行われる行政長官の選挙の方式を問う模擬選挙が実施され、人口の1割以上の約79万人が投票した。2017年に行われる行政長官の選挙で市民の直接選挙が導入される見通しだが、候補者は事実上、中国政府が決定する。今回の模擬選挙は、この選挙制度の改革を求める民主派団体「和平占中」が実施した。投票の結果、「有権者の一定の支持があれば誰でも立候補できる選挙制度」を支持する声が最も多かった。

これに対して、中国共産党機関紙・人民日報は「香港の長期に渡る繁栄と安定は、中央と香港政府が『一国二制度』を守ってきたからである」とし、「中央は香港に全面的な統治権を持つ」ことを改めて強調している。また、今回の模擬選挙について中央政府と香港政府は「基本法（憲法に相当）に反する」として受け入れない姿勢をすでに示している。

民間団体は、今年のデモの要素の一つを、直接選挙を勝ち取るためと位置付けている。デモの主催者は、50万人以上の参加を目標とし、2003年の記録を破りたいとしている。報道によると、朝から各地でデモが行われており、香港の高度な自治の保護や「政治犯」の釈放などを訴えている。このほか、多くの民間団体などがヴィクトリアパークに集合し、午後3時から5時にかけてセントラルに向かって行進、その後、デモ集会を開く予定だという。（翻訳・編集/北田）