女優マギー・チャン（張曼玉）が22日、TikTok（ティックトック）中国国内版「抖音」（ドウイン）でアカウントを開設し、短時間で閲覧人数が5500万人に達している。

中華圏を代表する女優の1人、マギー・チャンは第57回カンヌ国際映画祭で主演女優賞を受賞した04年の映画「クリーン」を最後に女優業から離れ、その後は数本の映画への友情出演のみにとどまっている。

現在58歳のマギー・チャンが22日、突然「抖音」のアカウントを開設して2本のショート動画を投稿したことが話題に。マギー・チャンは投稿文の中で、パソコンの中を整理していて見つけた昔の作品に映る自分を「知らない人」のように感じたと語っており、1本の動画は08年、スイスの有名フォトグラファーのレネ・ハバマカーと共に撮影したもの。もう1本は05年、パリでの暮らしの様子を撮影したものとなっている。

アカウント開設からわずか5時間で、フォロワー数は17万人を突破し、寄せられたコメントも3万件を突破。昨年1月に香港の俳優アンディ・ラウ（劉徳華）がアカウントを開設した時の数字には及ばなかったものの、異例の注目度の高さとなった。また、投稿された2本の動画も短時間で5500万人が視聴している。

女優業から既に身を引いているマギー・チャンの、世間との接点とも言えるアカウント開設には歓迎のコメントが多く寄せられているが、ネット上では今後の動きを危惧する声も浮上。マギー・チャンがこれをきっかけに、ライブ配信で商品を売るライブコマースに参戦するのではないかとの憶測が流れ、「自分をおとしめないで」「輝かしいキャリアをぶち壊すのはやめて」といった反発のコメントも集まっている。（Mathilda）