TSMCの半導体「3ナノ」米工場に注目集まる―中国メディア

Record China    2022年11月23日(水) 14時30分

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22日、参考消息網はTSMCの張忠謀氏が米国に3ナノメートル型の半導体工場を建設する計画があることを認めたと伝えた。資料写真。

2022年11月22日、中国メディアの参考消息網は、台湾積体電路製造(TSMC)の創業者の張忠謀(モリス・チャン)氏が米国西部のアリゾナ州に最先端の回路線幅3ナノメートルの新しい半導体工場を建設する計画があることを認めたと伝えた。

記事は初めに、21日に台北市の総統府で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議代表団の帰国記者会見における張氏の発言を紹介した。タイ・バンコクで開かれたAPEC首脳会議に台湾代表として参加していた張氏は、TSMCが米アリゾナ州で建設中の5ナノメートルの工場について「米国では最先端だが、台湾にある3ナノメートルの工場よりは1世代遅れている」と紹介し、報道陣から米アリゾナ州での3ナノメートル型工場建設の可能性について質問された際、「5ナノの後だ」と回答した。

続いて記事はTSMCの新工場計画について、米メディアのウォールストリート・ジャーナルの9日付の報道を引用し、「関係者の情報として、TSMCは米アリゾナ州の工場拡張に向けて、大規模な投資を計画している」「投資規模は20年に同工場建設に投じた120億ドル(約1兆6955億円)と同程度になる見込み」「業務効率や経済コストを考慮した上で現在建設中の工場の生産能力やコストパフォーマンスを高める目的」「米国の5ナノメートル型工場は24年の生産開始を目指している」と説明し、「9日の時点で明らかになっていなかった3ナノメートル工場の計画を、張氏が今回初めて認めた」と伝えた。

記事は最後に米国で今年8月に成立した「国内半導体産業支援法案」に言及し、「TSMCは米国の誘いに乗り、まるでアリの巣が引っ越すように工場や資源を米国に送っている」「米国が台湾を守る理由はTSMCの存在を抜きにしては語れない。いわばTSMCは『護国の神山』だが、その高さはあとどれだけ残っているのか。計っている人はいるのだろうか?」「もし『護国の神山』が掘りつくされたら、台湾には何が残るのだろう」「米軍機は台湾から、グリーンカードや身分証、労働許可証付きで現地入りする沢山の『花婿』たちを運んでいる。ブームが去れば、真相は明らかになる」と述べた。(翻訳・編集/原邦之

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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