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2007年6月20日、重慶市栄昌県を流れる瀬渓河は、水面がすべてホテイアオイで覆われている。このままでは、農業や水上交通、環境保護に支障をきたすとして当局は除去に乗り出した。
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2007年6月20日、重慶市栄昌県安富鎮を流れる瀬渓河は、水面がすべてホテイアオイで覆われていた。
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ホテイアオイの原産地はブラジルだといわれているが、中国では1950年代に飼料として栽培を提唱、全国に広まった。池や湖など流れの少ない水面に浮かんで生息するホテイアオイは、驚異的な繁殖力を持つのが特徴。ある資料によれば、1株のホテイアオイが8ヵ月後には6万株にまで増えるという。
水面を埋め尽くすホテイアオイは水上交通の妨げになり、在来の水生植物や水生動物が生育できず死滅するという生態系破壊のおそれもある。また水の流れが滞り水質汚染が広がる可能性も出てくる。このためホテイアオイは、中国政府により「危険侵入物100種」に指定されている。
重慶市栄昌県人民政府の農業・水務・環境保護などの各部門はこれを重視。ただちにホテイアオイ除去作業を開始するとしている。(翻訳・編集/本郷智子)
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