中国国歌の誤放送がさらなる波紋=香港議員「中国人民に謝罪を」、長官「国歌法違反ないか徹底調査」

Record China    2022年11月16日(水) 11時0分

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韓国で行われた7人制ラグビーの試合で誤った中国国歌が流された問題の余波が広がっている。

韓国で行われた7人制ラグビーの試合で誤った中国国歌が流された問題の余波が広がっている。

13日に仁川で行われた7人制ラグビー「2022 アジアラグビーセブンズシリーズ」の香港対韓国の決勝戦で、香港チームの国歌として中国国歌の「義勇軍進行曲」が流れるはずだったが、誤って「香港に栄光あれ(願榮光歸香港)」が流された。「香港に栄光あれ」は2019年の香港での逃亡犯条例改正案をめぐるデモをきっかけに制作された楽曲で、デモ参加者らの間で非公式の国歌のような位置づけにされている一方、香港当局や中国当局などは香港独立をあおるなどとして批判している。

主催するアジアラグビー(Asia Rugby)は「香港代表チームのコーチが提出した国歌の録音音源に誤りはなく、騒動は地元の主催関係者による人為的ミスによるもの」と釈明。会場では試合終了後に謝罪のアナウンスを流したほか、表彰式では正しい中国国歌を流したとしている。大韓ラグビー協会も公式ウェブサイト上で「単純なミスによるもので他の意図は一切ない」と説明した。アジアラグビーと大韓ラグビー協会は、香港ラグビー総会および香港政府、中国政府に「心からの謝罪」を表明している。

ただ騒動は収束していない。香港立法会の霍啓剛議員は「主催機関は直ちに謝罪したが十分ではない。これは取り返しのつかないミスだ」「国歌演奏と国旗掲揚は厳粛かつ神聖であり、いかなる場合でもミスは許されない。問題の曲は香港人に動乱の傷を負わせたものだ」などと指摘。駐香港大韓民国総領事館に手紙を送り、韓国政府に対し、主催者が過失を厳正に検討するよう促すと同時に、中国人民に謝罪するよう要請するとした。

香港特別行政区行政長官の李家超氏も「現場でこの曲が流されたことに政治的な意図があることは誰もが知っている」とした上で、本件が「香港国家安全委時報(国安法)」や「国歌法」に違反するかどうか徹底的に調査を行うとの考えを示した。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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