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中国共産党系の環球時報(電子版)は15日、「中国と西側の電気自動車(EV)競争、鍵を握るアフリカ」とする記事を掲載した。
中国共産党系の環球時報(電子版)は15日、「中国と西側の電気自動車(EV)競争、鍵を握るアフリカ」とする記事を掲載した。
香港英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの13日付記事を要約したもので、それによると、「米国とその同盟国が中国への依存を減らすために鉱物のサプライチェーンを強化しようとする中、アフリカはグリーンエネルギーへの移行に不可欠な鉱物の供給不足を埋めるのに役立つだろう」とあるオブザーバーは語る。
温室効果ガスの排出量を削減するために、さまざまな国がEVの開発と使用を奨励している。中国は、EVバッテリーの製造に使用される重要な鉱物の加工を支配し、EVのトップの生産国と販売国になるなど、業界の主要なプレーヤーだ。しかし、業界の持続可能な未来は、必要な金属、特にリチウムの安定した供給へのアクセスにかかっている。アフリカはその相当に高い割合を供給できる可能性がある。
中国企業は現在、アフリカ、特にコンゴとジンバブエにおけるバッテリー用金属の探査と採掘を支配している。もう一つのEVバッテリー材料であるコバルトの6割以上をコンゴから調達しており、ザンビア、ナミビア、南アフリカなどの資源豊富な国々にも関心を持っている。
リチウムの需要が急増し、リチウム産業は急成長している。英シンクタンクのベンチマークミネラルインテリジェンスによると、リチウムの指標価格は今年これまでに140.6%上昇している。米ニューヨークのコモディティ顧問会社、ハウスマウンテンパートナーズのクリス・ベリー社長は、「リチウム、コバルト、ニッケルなどのバッテリー材料の十分な供給がなければ、競争が激化するEVセクターで市場シェアを維持し、拡大するのに苦労するだろう」との見方を示し、「世界のリチウム需要は2030年までに5倍近く増加するはずだ」と語る。
中国は、世界のリチウムの精製と加工における支配的なプレーヤーであり、世界全体の約59%を占めている一方で米国は3%、カナダは3.5%を占めるにすぎない。米国は、独自の重要な金属サプライチェーンを構築したいと考えているが、加ディフェンス・メタル社のルイーザ・モレノ社長は、「短中期的には、西側諸国が重要な材料の完全に統合されたサプライチェーンを構築するのは難しい」とし、「アフリカからの重要な貢献なしに、われわれがこれらの材料を大量に生産できるとは思わない」としている。
モレノ氏は「リチウム価格の高騰は探査と開発を促す。これは重要なことだが、現在の価格は長期的に持続可能ではない可能性がある」とし、「中国の投資家はより高いリスク許容度を持っているように見え、鉱業会社にはプロジェクトをタイムリーに進めるための財政的および技術的能力があり、地理的なリスクとは関係なく、材料がある場所に行くことをためらっていないようだ」とも述べている。(翻訳・編集/柳川)
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