中国でテーマパークが建設ラッシュ、バブル拡大の危険性―米メディア

Record China    2014年7月1日(火) 7時10分

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29日、中国でテーマパークが建設ラッシュとなっているが、その一方でバブル拡大の危険性も指摘されている。写真は世界の建築物のコピーを集めた深センのテーマパーク「世界の窓」。

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2014年6月29日、中国紙・参考消息(電子版)によると、米国のテーマパーク運営会社シックス・フラッグスが中国で新たなテーマパークを建設する計画を発表した。しかし、中国では同種の娯楽施設が建設ラッシュとなっており、テーマパークバブルが拡大している。

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米メディア・クォーツによると、中国のテーマパークの独特さはすでに世界中に知れ渡っている。小人症の人ばかりを集めた「小矮人王国」を雲南省昆明市に建設した企業は、広東省深セン市に「世界の窓」という名称で各国の代表的な景観の模造、コピー品ばかりを集めたテーマパークを建設。四川省には豪華客船タイタニック号と氷山の衝突を扱ったテーマパークもある。

専門家によると、米国でも400カ所しかないテーマパークが、中国では現在2000カ所を超え、米国の関連企業は次々に中国市場への進出を進めている。しかし、景気の低迷から消費者が観光支出を抑える傾向にあることが懸念されており、中国の代表的なテーマパーク開発・運営企業である海昌控股は3月に香港IPOで株価を大幅に下げた。

また、テーマパークは不動産会社が土地を買い入れるための手段でしかないのではないかと懸念する見方もある。シンクタンク・中国社会科学院の専門家は、「公園+不動産」という名目で現地政府から安価に土地を入手してマンションを建設するケースが一般化していると話している。公園を加えることで公共性を高め、経費を抑えるためだという。

中国政府は2013年から投資規模50億元(約800億円)以下のテーマパーク建設について地方政府に認可の権限を移しており、今後もテーマパークブームは継続し、海外の関連企業の進出が加速されることが予想されるが、その一方でバブル崩壊も懸念されている。(翻訳・編集/岡田)

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