ファーウェイがアフリカでの事業展開に強い意欲、通信施設や港湾・鉱山のスマート化など

Record China    2022年11月15日(火) 8時0分

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ファーウェイ南部アフリカ地域部の陳雷総裁は、南アフリカで開催された「アフリカ・コム2022」で、同社がアフリカでの通信施設や港湾、鉱山関連のスマート化の事業に、強い意欲を持っていることを表明した。

華為技術(ファーウェイ)南部アフリカ地域部の陳雷総裁は、7日から11日まで南アフリカのケープタウンで開催されたアフリカ最大の通信インフラ関連イベントで、影響力も大きい「アフリカ・コム2022」で基調講演を行い、同社がアフリカの通信施設や港湾、鉱山関連のスマート化の事業に、強い意欲を持っていることを表明した。

アフリカでは2Gや3Gといった古いタイプのネットワークから、4Gや5Gへの転換が進行中だ。しかし、情報通信技術(ICT)インフラが脆弱(ぜいじゃく)で、接続状況には依然として問題がある。

ファーウェイは4Gと5Gの共用施設や固定・無線回線の協同戦略を投入して、アフリカにおける通信の接続状況の問題個所の改善などの事業を行ってきた。陳総裁は基調講演で、ファーウェイは今後もイノベーションへの投資を拡大しつづけて、アフリカの通信事業者と共により強力なICTインフラを建設することで、アフリカのデジタル経済発展のために堅固な基礎を築き、共同で明るい未来を築くと述べた。

陳総裁は、通信事業以外の分野として、まず港湾建設に言及した。アフリカにおける貿易は9割が海運に依存しているとして、港湾が果たす重要性を指摘。そして、同社と天津港が共同で取り組んだスマート港湾の建設を紹介した。陳総裁は、世界で初めて港湾機能の飛躍的改善に5Gと人工知能(AI)を投入した試みで自動運転の全面採用など徹底的な人員削減と効率化、さらには安全性の向上を実現し、24時間・365日体制で、高負荷の作業に対応できるようになったなどと説明した。

陳総裁は、天津港のような革新的な取り組みは、アフリカでも広く応用できるはずと主張した。

陳総裁はさらに、アフリカの多くの国にとって鉱業は基幹産業と指摘。ファーウェイがパートナーと共に開発した5GスーパーアップリンクAIを組み合わせた「スマート鉱山」の導入で、労働者は遠隔操作室内で「スーツを着てネクタイを締めて」勤務することが可能になり、仕事そのものも安全かつ高効率になると説明した。

陳総裁は、アフリカを取り巻くエネルギー状況について、電力不足やエネルギー価格の高騰に見舞われていると指摘。産業や社会の省エネや高効率化を実現するICT産業だが、ICT産業自身も省エネや高効率化を実現せねばならないと主張した。さらにファーウェイが理念とする「モア・バイツ,レス・ワッツ(より多くの情報を扱えるようにして、電力消費ワットを削減する)を紹介。ファーウェイはアフリカ南部で省エネ型の情報関連施設を建設するグリーンサイトプログラムを5000件以上展開しており、そのことで通信事業者の支出は年間4000万ドル(2022年11月13日時点の為替レートで約55億5000万円)削減されたという。

また、ファーウェイのスマート太陽光発電デジタルエネルギーソリューションの導入で、不足しているアフリカの電力供給を補助することができると主張した。

「アフリカ・コム2022」のテーマは「技術投資を通じて包摂と持続可能な発展を駆動する」で、150社以上が出展し、約1万人が参加した。(翻訳・編集/如月隼人

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