韓国時代劇ドラマ「シュルプ」に中国色濃すぎと批判、「歴史歪曲」論争も―中国紙

Record Korea    2022年11月12日(土) 12時0分

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10日、環球時報は、韓国の人気時代劇を巡り「中国色が強すぎる」といった批判が飛び出し、議論を呼んでいると報じた。

2022年11月10日、中国紙・環球時報は、韓国の人気時代劇ドラマをめぐり同国内で「中国色が強すぎる」といった批判が飛び出し、議論を呼んでいると報じた。

記事は、朝鮮王朝時代に子どもの英才教育に情熱を注いだ王妃がわが子に最高の教育を受けさせようと手練手管を繰り出す様子を描いたドラマ「シュルプ」について、子どもの教育という現代に通じるテーマを扱った時代劇ということで注目を集め、視聴率が10月15日に放送された第1話の7.6%から第8話には11.8%まで上昇したと紹介した。

一方で、第2話以降は視聴者から「中国色が強すぎる」とのクレームが絶えず寄せられるようになったとし、第2話では劇中に登場した「物帰原主」という言葉についての解説テロップで、「物帰原主」の漢字表記が韓国社会で広く用いられている繁体字ではなく簡体字だったことでクレームが出たほか、「太和殿」という名前の宮殿が登場したことで韓国の学者から「太和殿は中国の清朝の紫禁城にあった正殿の名だ」との指摘が寄せられたことを伝えた。第5話では王妃が大臣たちに対して「本宮」の自称を用いていたことについて、中国の宮廷ドラマを見たことのある韓国の視聴者から「韓国の辞典にない言葉であり、あまりに中国的だ」との疑問が呈されたという。

記事は、本作品の内容の是非をめぐって韓国の有識者の間では意見が別れており、「文化クリエイターがフレキシブルに歴史の素材を用いることには賛成だが、作品中に極端な違和感を覚える内容が出現するというのは、歴史に対するリスペクトが不足していることの表れだ。これは、中国色うんぬんの話ではない」「たとえフィクションの時代劇だったとしても、時代考証はしっかり行って、世界の視聴者が本作品を見た時に誤解が生じるのを防がなければならない」という批判的な見方の一方で、「本作品は朝鮮王朝という時代背景を借用したにすぎず、他の部分はすべて虚構だ。それを『歴史学的考証』という物差しで測るというのは確かにやりすぎであり、創作の自由に対する過干渉という悪影響を生む可能性がある」という主張も見られたと伝えた。

また、韓国の大衆文化評論家が「さまざまな要素をマッシュアップした時代劇は一般的に虚構、想像を主体としている。こういったドラマのあら探しを続ければ、今後は100%虚構の国や王朝を舞台とした、歴史とは全くつながりのないコスプレドラマしか見ることができなくなるだろう」と語ったことも併せて紹介している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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