台湾の男性歌手ショウ・ルオ（羅志祥）が女装して歌う最新曲「買冬瓜」がタイでも話題を集め、YouTubeの音楽部門で上位に登場する人気となっている。

ショウ・ルオの“分身”として知られる女性アイドル「朱碧石」がこのほどリリースした「買冬瓜」は、MVや歌詞など全てがタイを意識したユーモアたっぷりの楽曲。MVでは「Thailand」の文字を背に、16年に一度“デビュー”している朱碧石が甲高い声で登場し、「買冬瓜、買冬瓜、買冬瓜」と歌いながらダンサーらとキレのあるダンスを披露している。

「買冬瓜」（冬瓜を買う）は、タイ語の「Mai Dong Kwa」と発音がよく似ており、「恐れないで」の意味となる。ショウ・ルオが過去にタイへ行った時に覚えたもので、今回はダジャレ風にタイトルと歌詞に取り入れている。一度聴いたら耳から離れない洗脳ソングとして早くも人気を集め、2日現在のYouTubeの音楽部門のランキングでは、台湾で5位につけたほか、タイでも14位に登場。複数のタイメディアが、「中毒性がある」「タイのムードたっぷりで親近感を覚える」などと好意的に紹介している。

交際相手だった中国人女性が女性関係について私生活を暴露したことがスキャンダルに発展し、ここ2年あまり低迷していたショウ・ルオにとって、「買冬瓜」は本格的な再始動に大きな弾みをつける一曲に。このほどインスタグラムで、「朱碧石はどうして僕より人気なのか？それはスキャンダルがないから」とユーモアたっぷりに自虐的な書き込みをしたことも話題となっている。（Mathilda）