<サッカー>W杯史上最も物議を醸した2002年日韓大会を振り返る―中国メディア

Record China    2022年10月29日(土) 21時0分

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サッカーのワールドカップカタール大会の開幕を来月に控える中、中国メディアの金羊網は28日、「史上最も論争になった大会」として2002年の日韓大会を振り返る記事を掲載した。

サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の開幕を来月に控える中、中国メディアの金羊網は28日、「史上最も論争になった大会」として2002年の日韓大会を振り返る記事を掲載した。

記事は「日韓大会はアジアで初めて開催され、初の2カ国による共催であると同時に、これまで中国が出場した唯一のW杯でもある」とした上で、「この大会は招致から試合まで不測の事態が発生し、ピッチ内外で物議を醸した。そのため多くの人の目に『史上最も物議を醸した大会』と映っている」と説明した。

■開催地争い

記事はまず、開催地争いについて「1986年のメキシコ大会後、当時のFIFA(国際サッカー連盟)の会長だったアベランジェ氏は、02年の開催地は経済が急速に発展していた日本が好ましいと感じて打診。これを喜んで受けた日本は89年に02年のW杯招致を表明した」とした。

続けて、「韓国は当時、総合的な国力では日本に見劣りしていたが、大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長(当時)はすでに何度も本大会に出場していた韓国の方が、一度も本大会に出場していない日本よりもふさわしいと主張。アジア32の国と地域を訪問するなど入念な作戦によってFIFA副会長に当選し、各方面に働きかけて韓国にW杯開催権をもたらそうとした」と説明した。

そして、「日本開催の口約束を結んでいたアベランジェ氏はこの動きに困惑した結果、折衷案として日韓共催を提案。最終的に双方が受け入れたことで史上初の共催が決まった」と解説。また、開幕戦と決勝戦をどちらの国で行うかや、大会の正式名称で日韓どちらを先に表記するかについても大いにもめたと伝えた。

■韓国代表躍進は「裏工作」か

記事は、同大会で日韓らアジア勢が大きく躍進し、特に韓国はアジア勢として史上最高のベスト4という成績を残したとしながらも、「これらがすべて裏工作によるものだとの見方も少なくない」と指摘。「決勝トーナメント1回戦のイタリア戦、続く準々決勝のスペイン戦は現在でも議論が続いている」とした。

その上で、イタリア戦について「エクアドル人のモレノ主審は韓国の悪質なファウルを何度も見逃し、数人のイタリア人選手の血によってピッチは染まった。延長戦ではイタリアのエース、トッティが倒されたものの、モレノ主審はシミュレーション(主審を欺くために故意に倒れること)と判断してトッティを退場させた」と説明。「続く準々決勝では“守護者” (主審)がエジプト人となり、スペインの2ゴールを取り消した」とした。

そして、「この件をきっかけにイタリアでプレーする韓国人選手が長らくいなかった」としたほか、「サッカーファンにあまりにも強烈な印象を残したため、22年のカタール大会のSNS公式アカウントのコメント欄でもこの件が蒸し返され、批判の声が寄せられている」と伝えた。

■中国の苦いW杯デビュー

記事は、同大会で本大会初出場を果たした中国代表について「日韓が開催国として出場するために予選が厳しくなかったという人もいるかもしれないがそうではない」とし、「日本は開催国枠、韓国はアジア枠だったため、アジア枠3.5が韓国に1つ取られ、2.5しかなかった。中国はUAE、ウズベキスタン、カタール、オマーンと同組だったが1位で本大会出場を決めたのだ」と振り返った。

そして、「中国は本大会でブラジル、トルコ、コスタリカと同組だった。今思うと、同大会でブラジルは優勝、トルコは3位。まさに死の組だった」とし、「ファンはコスタリカに勝利し、トルコと引き分け、ブラジルに負け、1勝1分1敗でのグループ突破を期待したが、結果は1ゴールも挙げられずに3敗。これは中国サッカーにとって最大の無念だった」と述べた。

記事は、中国が日韓大会以降、一度も本大会出場を勝ち取っていないことについて、「『02年が出発点になると思っていたが、まさかあの時がピークだったなんて』と嘆かざるを得ない」と結んだ。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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