中国国営の新華社は26日、鳩山由紀夫元首相へのインタビュー記事を掲載した。

記事によると、鳩山氏は現在の世界は地政学的な紛争を抱えており、新型コロナウイルスのパンデミックなど史上まれに見る困難にも直面していると指摘。「世界各国の運命はつながっており、ある国の危機は他国にも波及する。そのため、人類共同体という大局観を持つことが重要だ」とした上で、「中国が提起した人類運命共同体構築の理念は、非常に重要で、非常に正しい」と述べた。

また、第20回中国共産党大会で示された「中国式現代化」について「その内容にとても賛同する」と言及し、「それぞれの国が自国の国情に合った方式で現代化を実現するべきで、他国に自分たちと同じような発展の仕方を強いるのは間違っている。中国が『中国式現代化』を強調したことは称賛に値する」とした。

このほか、日中関係については「今年は国交正常化50周年であり、この特別な年に、両国が新時代に向けた協力を展開し、アジアと世界の発展を推進するために共に努力することを希望する」と述べたという。（翻訳・編集/北田）