「電子ごみ」扱いされていたCCDカメラがなぜ再流行しているのか―中国メディア

人民網日本語版    2022年10月26日(水) 17時30分

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使い古したカメラを捨ててはいけない。もしかしたらまた流行するかも知れないからだ。

使い古したカメラを捨ててはいけない。もしかしたらまた流行するかも知れないからだ。例えばCCD(固体撮像素子)カメラなどがそうだ。中国新聞網が伝えた。

現在、日本に暮らす林さんは写真を撮るのが趣味で、いろんなカメラに興味があった。CCDカメラを購入した主な理由は、レトロなデザインで、ミレニアム感があるところが気に入ったからだという。

このCCDを感光部品として使用したCCDカメラは、すでに「電子ごみ」扱いされていたが、目下のレトロブームに乗って、若者の間で急速に広がり、それに伴って価格も上昇中だ。

北京のカメラ店の経営者は、「普通のCCDカメラはこれまでは1台数十元(1元は約20円)程度だったが、今では買う人が増えて、価格も上昇した。製品によってCCDカメラの価格は異なり、安い物なら200~300元(約4000~6000円)くらい、高い物では1000元(約2万円)を超える」と話した。

■CCDカメラはなぜ再流行?

林さんは、「(CCDカメラを購入する)前に(ソーシャルコマースプラットフォームの)小紅書を見ていると、偶然、中古のCCDカメラに目がとまり、後から自分でこのカメラについて詳しく調べるようになった」と振り返った。小紅書を見ると、CCDカメラに関するノートが数十万もあり、その多くはこのカメラの体験を共有しようとするユーザーたちの声だ。

特筆すべきなのは、これまで複数のスターがCCDカメラをすすめてきたのに加え、多くのスターが私生活でCCDカメラを使用しているのがファンによって明らかになったことが、流行に拍車をかけたことだ。

また、CCDカメラは手頃な価格で入手でき、これも多くの若者に人気がある理由の1つだ。高級機種を追い求めるのでなければ、200元から300元ほども出せば手に入り、経済的負担はそれほど大きくない。

同時に、レトロブームに伴って、フィルムカメラのような雰囲気やぼやけた感じを写真の効果として追い求める写真愛好家が増え、CCDカメラの外観も一部の人々の好みにぴたりとはまった。

前出の経営者は、「CCDカメラは現在製造されているカメラのようにものすごく性能がいいわけではなく、200万画素や300万画素のCCDカメラで撮った写真の画質は携帯電話のカメラに及ばないし、少しぼんやりしているかもしれないが、これこそがレトロ感になる」と話した。

公共政策研究機関の盤古智庫の江瀚(ジアン・ハン)シニア研究員は、「カメラ市場のトレンド発展情勢を整理してわかるのは、カメラ市場には数年ごとにレトロブームが起きることだ。CCDカメラ自体はCMOS(相補型金属酸化膜半導体)カメラほど発展していない。今回のCCDカメラの流行は、独特な市場トレンドの影響を受けたものである可能性がある」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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