テスラが中国で大幅値下げ、「価格競争」に懸念―独メディア

Record China    2022年10月25日(火) 15時0分

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24日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米電気自動車大手テスラが中国での車両販売価格を引き下げたことについて、販売量増加ペースの鈍化に伴う価格競争開始の兆候だとする記事を掲載した。

2022年10月24日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、米電気自動車(EV)大手のテスラが中国での車両販売価格を引き下げたことについて、販売量増加ペースの鈍化に伴う価格競争開始の兆候だとする記事を掲載した。

記事は、テスラが24日に中国市場で販売するモデル3とモデルYの値下げを発表し、エントリーグレードで値下げ幅が9%に達すると紹介。同社は今年9月にも中国の消費者向けに保険加入補助金を提供する「事実上の値下げ」を行っていたが、車両本体価格の値下げを発表するのは今年になって初めてだと伝えた。

そして、中国招商銀行の分析として、テスラが値下げを発表した背景について、中国市場において自動車の販売増加ペース鈍化によって競争リスクが日増しに高まっていることがあるとするとともに、中国国家統計局が24日に発表したデータで、9月の社会消費財小売総額が前年同期比2.5%増と予想の3.3%を下回り、8月の同5.4%に比べて伸び幅が大きく縮小したことが明らかになったと紹介。9月の自動車販売も増加ペースが減少し、特に電気自動車(EV)の販売増加ペースは5月以降で最も低下しており、来年はEVとハイブリッド車の販売増加ペースがさらに鈍化して競争が激しくなる見込みだとしている。

また、昨年より原材料コストの高騰によりテスラや中国企業が再三値上げをしてきた中で、今回テスラは上海の大規模な生産能力稼働率の上昇でコスト低減を実現したことから値下げを実行したと紹介。上海工場では今年6月時点で週1万7000台ほどだった生産量が週2万2000台にまで拡大、9月の納車台数が8月より8%増加し、19年12月の同工場生産開始後最多となる8万3135台に達したことを伝えた。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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