巨大マリリン・モンロー像、完成わずか半年で撤去=行き過ぎた反西洋意識が原因か―中国

Record China    2014年6月27日(金) 13時26分

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26日、広西チワン族自治区の貴港市で、完成してわずか6カ月のマリリン・モンロー像が撤去された。西洋的イデオロギーの浸透を警戒する動きが原因だと指摘されている。

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2014年6月26日、広西チワン族自治区の貴港市で、完成してわずか6カ月のマリリン・モンロー像が撤去された。西洋的イデオロギーの浸透を警戒する動きが原因だと指摘されている。ボイス・オブ・アメリカ中国語版が伝えた。

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この像は、貴港のランドマーク、市民の憩いの場として作られたもので、華南師範大学の教授陣が米シカゴに設置されたモンロー像を視察し、2年の歳月をかけて完成させた。像はステンレスとアルミ製で、モンローの代表作『七年目の浮気』でスカートが風に吹かれてめくれるシーンを模したものだった。完成からわずか半年での破棄に、市民からは「モンロー、行かないでくれ」という声も上がっている。

中国では昨今、西洋イデオロギーの浸透を警戒する動きが強まっており、中央規律検査委員会の高官が、社会科学院が西洋イデオロギーの影響を受けていると批判したり、国家安全委員会が海外NGOの活動の検査を求めるなどしている。モンロー像はその「犠牲者」とみられているが、地元政府は「不動産開発を行った一企業の問題であり、市は関知していない」と述べた。

最近では、中国でメディア監督する国家新聞出版広電総局が『ビッグバン★セオリー』、『グッド・ワイフ』、『ザ・プラクティス』などの米国ドラマの放映を禁止する措置をとっている。また、夜のプライムタイムには革命を賛美する「紅色ドラマ」と呼ばれるドラマが放映され、浙江省や福建省などではキリスト教拡大防止のため、教会の十字架が撤去されるなどしている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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