中国、人民解放軍訓練のため英空軍の元パイロットを高額で採用、「断固阻止」と英国防省

Record China    2022年10月22日(土) 17時0分

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中国が人民解放軍を訓練するため、英軍の元パイロットを高額の報酬で採用。英国防省は「採用計画を阻止するために断固とした措置を講じる」と明らかにした。資料写真。

中国が人民解放軍を訓練するため、英軍の元パイロットを高額の報酬で採用、と英BBCなどが報じた。最大で30人の元パイロットが参加したとされ、英国防省は元パイロットに対して機密情報に関する警告を発するとともに「中国の採用計画を阻止するために、断固とした措置を講じる」と明らかにした。

BBCによると、英国政府は2019年に少人数の元パイロットが中国軍に採用されたことを把握。その時は個別の事案として対応した。西側情報筋は「現役のパイロットも標的にされているが、誰も応じていないと考えられる」と話した。

元パイロットは中国に対し、西側の軍用機やパイロットの運用方法に加え、台湾などをめぐる紛争時に重要となる情報の理解を助ける仕事に従事。情報筋は「これらの人々は、そうした知識を伝えていくにはとても魅力的な人たちだ。中国軍の空軍の戦術と能力を開発するために豊富な経験を持つ欧米のパイロットが必要とされている」と言及した。

別の西側情報筋は中国による元パイロットのヘッドハンティングは新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)で中国への渡航がほぼ不可能になったため、一時減ったもののまた増え、現在進行形で続いており、最近になって強化されたと指摘した。この情報筋は、「元パイロットには大きな利益が提示されている。金銭が大きな動機になっている」と説明。最大で23万7911ポンド(約4000万円)が提示されたと考えられるケースもあるという。

ヒーピー国防担当閣外相は英衛星放送スカイニュースに対し、中国の勧誘は国防省内で「何年も」懸念されており、情報機関も注視してきたと強調。「中国は世界の多くの場所で英国の利益を脅かす競争相手。われわれの機密にアクセスしようとする彼らの試みは明らかで、わが国の空軍の能力を理解するためにパイロットを採用することは懸念事項だ」と述べた。

英国軍では王立空軍(RAF)に限らずさまざまな部隊で、パイロットが高速ジェット機やヘリコプターの操縦を行う。こうしたパイロットは、「タイフーン」や「ジャギュア」「ハリアー」「トーネード」といった戦闘機の操縦経験も持つ。中国に採用された元パイロットには50代後半や退役からしばらくたっている者もいる。

さらに英国だけでなく、同盟諸国の元パイロットも標的にされている。元パイロットは仲介人を通じてリクルートされている。BBCは「中国に採用された元パイロットが秘密保護法に違反したり、何らかの罪を犯したりといった証拠はない」「南アフリカ共和国にある特定の航空学校が関係している」とも伝えた。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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