岐路に立たされる日中関係、発展のキーワードは「温故知新」「守正創新」「継往開来」

Record China    2022年10月23日(日) 21時0分

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最近の日中関係が国交正常化50周年を迎えたにもかかわらず、岐路に立たされる中、中国メディアは関係発展のキーワードとして「温故知新」「守正創新」「継往開来」を挙げた。資料写真。

最近の日本と中国の関係は国交正常化50周年を迎えたにもかかわらず、冷え込みが目立っている。中国メディアは「50年の風雨の洗礼を浴びた中日関係は再び、歴史的発展の岐路に立たされている」と指摘。関係発展のキーワードとして「温故知新」「守正創新」「継往開来」を挙げた。

日中関係について、中国網は共産党中央党校国際戦略研究院の于海竜氏が執筆した「中日関係の歴史的基礎を堅持せよ」との論考を掲載した。

この中で于氏は「中日国交正常化の初心をしっかり守る。最近になり日本の対中政策が右翼思想と冷戦思想の影響を受けやすくなっているという消極的な傾向が見られる」と前置き。「50年前の中日国交正常化における日本の政治リーダーの初心を温め直し、日本の国益と人々の福利に真に合致する決断を下すべきだ」と述べ、「温故知新」(昔のことを研究し、そこから新しい考え方や知識を得る)に触れた。

続いて「二国間関係の根幹をなす正しい歴史観の樹立を堅持する」と強調。「1972年の中日共同声明は歴史問題をめぐり重要な共通認識を形成し、『日本側は過去において戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことについての責任を痛感し、深く反省する』などとした」と振り返った。

しかし、「靖国神社、歴史教科書、釣魚島(日本名・尖閣諸島)など一連の歴史・領土問題をめぐる日本側の言行は両国国交正常化当初の正しい歴史観から徐々に遠ざかっている。これらの手法は両国が形成した一連の重要な共通認識を蚕食し、中日関係の歴史問題の基礎を大きく損ねている」と批判。「守正創新」(正しい道を歩みながら革新に臨む)に言及した。

「継往開来」(過去を受け継ぎ未来への道を開く)に関しては「中日友好のより十分な民間の原動力を維持し、掘り起こす」と説明。「中日両国は地理的に近く、文化が相通じ、数千年の友好交流を続けている。中日両国は国交正常化前に各分野の民間外交を開始し、『民によって官を促す』により中日国交正常化を促した。今や両国は関連分野の協力の掘り下げにおいて、共通する大きな需要と大きな発展の余地を残している」と述べた。

その上で「両国の圧倒的多数の人々も二国間関係の平和的で友好的で穏健な促進を維持することを願っている」と主張。「そのため中日国交正常化を温め直すと同時に、中日友好の歴史の根源と民間の原動力をしっかり守り、民間外交を着実に展開し、かつ中日民間外交に新たな中身と原動力を持たせるべきだ」などと訴えた、(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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