台湾TSMCが日本で生産施設拡大か=韓国ネット「なぜ日本?」「ノージャパンをしているうちに…」

Record Korea    2022年10月20日(木) 18時0分

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19日、韓国・KBSは、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道を引用し、「世界最大のファウンドリ企業・台湾TSMCが、地政学的リスクを分散させるため日本で生産施設を拡大する案を検討中だ」と伝えた。

2022年10月19日、韓国・KBSは、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の報道を引用し、「世界最大のファウンドリ(半導体受託製造)企業・台湾TSMCが、地政学的リスクを分散させるため日本で生産施設を拡大する案を検討中だ」と伝えた。

TSMCは熊本県に半導体工場を建設中で、24年末の生産開始を目指している。

記事によると、熊本工場では自動車などに使われる12ナノメートルの半導体が生産される予定でこれは高性能に分類されないが、TSMCが工場を拡大する場合は最先端半導体が生産されるとみられている。また、TSMCが日本工場拡大を検討する背景には「莫大(ばくだい)な補助金」があるという。

日本は自国の半導体産業再建と経済安保を理由に、約1兆円の建設費が投入されるTSMC工場に約5000億円の補助金を支援する計画。TSMCにとって日本への半導体工場建設は工業用電力の供給問題や地震発生の危険性などマイナス要因もあるが、日本政府の支援でカバーできると判断した。TSMCは、米国が中国内の半導体生産施設に対する規制を強化したことにより、米国や米国の友好国に生産施設を拡充する計画だという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「尹政権はすべて持っていかれた。無能な外交惨事」「台湾は世界一になるためなら誰とでも協力するんだね。日本と聞いただけで拒否反応を起こし、自国民までも『親日』と批判した文政権と比較してしまう」「文政権が反日をしている間に台湾は日本と手を組んでいた。やれやれ」など、前・現政権への批判的な声が寄せられている。

また「半導体やディスプレーの素材・部品はいまだに日本企業が圧倒的1位。日本に工場を建てるのは、日本企業との協力が容易になるから。韓国がノージャパンで『日本に勝った』と喜んでいるうちにTSMCは日本企業との協力を強化し、サムスンとの差を広げようとしている」と焦る声も。

その他「韓国に来ればいいのに。台湾も過去に日本に苦しめられたのに、なぜそんなに日本に友好的なのか」と疑問を示す声や、「よりによって地震の多いところに…」「台湾も九州も地震危険地域。結局はサムスンが勝者だ」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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