中国のLNG船受注額が5年で10倍に、「韓国の独占打破、日本はほぼ撤退」と中国メディア

Record China    2022年10月20日(木) 17時0分

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中国メディアの時代財経は19日、「中国のLNG(液化天然ガス)船受注が5年で10倍に、韓国の独占打破、日本はほぼ撤退」との記事を掲載した。

中国メディアの時代財経は19日、「中国のLNG(液化天然ガス)船受注が5年で10倍に、韓国の独占打破、日本は撤退寸前」との記事を掲載した。

記事は、「ロシアウクライナの戦争によって、欧州はロシアから輸入していた天然ガスの代替として補充を加速させており、天然ガスの海上輸送手段であるLNG船は手配が追いつかない中で輸送費が高騰している。また、船の数が不足していることもあり、LNG船の新規造船市場は久しぶりに好況を迎えている」と伝えた。

そして、船舶関連情報大手のベッセルズバリューのデータを基に「世界のLNG船受注額は2021年第1四半期から上昇を続け、同年の世界のLNG船受注額は175.3億ドルに達した。2022年も第1~3四半期だけで287.06億ドルに達し、すでに前年比で100億ドル以上も上昇している」と説明した。

その上で、「2018年の中国の造船所のLNG船受注数は10件で、受注総額は5.63億ドルだったが、2022年は1~9月だけで32件を獲得し、受注総額は10倍の59.66億ドルになった」とし、「以前は中小型船しか建造していなかったが、大型船の建造能力も備えたため、1隻当たりの受注額も3倍以上に増えた」とした。

記事は、「かつて造船強国だった日本はここ5年間にLNG船の競争からほぼ撤退状態にある」としたほか、「この分野では韓国が先駆者として長らく世界シェアの多くを占めてきたが、中国では4つの造船所がLNG船を建造する能力を備え、そのシェアは過去5年間で最高の20%を占めた」とし、「韓国の独占状態を打破した」と述べている。

記事はこのほか、1988年に当時中国最大規模の造船企業だった滬東造船廠(現・滬東中華造船)の幹部ら十数人が日本の三井造船を視察した際に感銘を受けたこと、1999年に中国初のLNG輸入プロジェクトが始動したことで必要性が生まれたこと、建造レベルの高さからリスクを考え反対の声が上がったものの三井造船を視察したメンバーらを中心に強い熱意で押し切って建造を決定したことなど、ここに至る経緯についても伝えている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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