韓国の製パン工場、事故死した作業員の血痕が残ったまま作業再開=「残忍すぎる」と批判

Record Korea    2022年10月19日(水) 10時0分

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18日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、20代の女性職員の死亡事故が発生した平沢市の製パン工場が、事故現場を布で覆った状態で他の職員らに作業を続けるよう指示していたことが分かった。資料写真。

2022年10月18日、韓国・ファイナンシャルニュースによると、1人で作業中だった20代の女性職員の死亡事故が発生した京畿道・平沢市のSPC系列会社の製パン工場が、事故現場を布で覆った状態で他の職員らに作業を続けるよう指示していたことが分かり、物議を醸している。

記事によると、SPC系列のSPL製パン工場で15日、女性職員がサンドイッチのソース混合機に挟まり死亡する事件が発生した。同工場は職員が死亡した翌日から、事故の起きた機械に白い布をかけた状態で他の機械の稼働を再開している。

事故翌日に現場を訪れた弁護士は「(勤務していた職員らは)現場を目撃した可能性もあり、大きなトラウマがある状態で作業を行っていることに非常に驚いた」と話した。

韓国労働組合総連盟も声明を出し、「事故後に雇用部は安全装置のない混合機だけに作業中止命令を出したため、他の職員らは死んだ職員の血痕がそのまま残っている状態で作業を行わなければならなかった」と批判した。

雇用部と警察は、事故が発生した機械に、ふたをあけると自動で止まる安全装置が設置されていない事実を確認し、違法にあたるかどうか調査している。特に8日にも別の職員が混合機に手を挟まれる事故が起きていたことから、再発防止対策の有無にも注目しているという。

現場の職員らは「現場の安全に問題があった」と口をそろえており、「混合機作業は基本的に1人で担当していたため事故に対する脆弱性が高かった」「安全教育も以前は行われていたが、無給であることに職員から抗議の声が上がったため廃止されていた」などの主張が出ているという。

SPLは事故直後にも、立場表明をせず海外進出に関する広報資料のみを公開し物議を醸した。会長名義の謝罪文は事故発生から2日後に出されたという。

この記事を見た韓国のネットユーザーには衝撃が広がっており、「大企業なのだから大企業らしい行動をするべき。亡くなった女性のことは考えもしないの?本当にがっかり」「安全教育を無給でしていたなんて…。反省してほしい」「大企業なのに残忍すぎる。不買運動をするしかない」「その状態でつくられたパンも市場に出回るのだろう」「白い布を見ながら働く職員はどんな気持ちだろう。職員を人として扱っていないのか」「当分の間、SPCで作られた血の染み付いたパンは食べたくない」などの声が寄せられている。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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