中国共産党大会の報告を解読、習近平主席が示した今後の方針

Record China    2022年10月17日(月) 14時20分

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中国共産党第20回全国代表大会が16日に北京で開幕し、習近平国家主席が報告を行った。

中国共産党第20回全国代表大会が16日に北京で開幕し、習近平国家主席(中国共産党総書記)が報告を行った。過去5年間の活動と中国共産党第18回全国代表大会以来の10年間に中国で起こった変革を総括した上で、今後の方針を示した。

■台湾問題

習主席は「台湾問題を解决するのは中国人自身のことであり、中国人が决めるべきだ」と強調した。その上で、「われわれは最大の誠意をもって、最大の努力を尽くし、平和統一を勝ち取ることを堅持する。しかし、武力行使の放棄は決して約束しない。必要なあらゆる措置をとる選択肢をとどめておく。これは外部勢力の干渉とごく少数の『台湾独立』分裂勢力、その分裂活動を対象にしたもので、決して広範な台湾同胞を対象にしたものではない。国の統一、民族の復興という歴史の車輪はぐんぐん前進している。祖国の完全な統一は必ず実現しなければならず、必ず実現することができる」と述べた。

■経済

習主席は「過去10年間で、中国の国内総生産(GDP)は54兆元から114兆元に増え、中国の経済規模が世界経済に占める割合は7.2ポイント上昇して18.5%に達し、世界2位を維持している」と紹介した。また、「中国は140余りの国・地域の主要貿易パートナーとなった。貨物貿易総額は世界一となり、外資と対外投資の誘致は世界の上位に名を連ねている」と述べた。

さらに、「中国は一部の重要なコア技術でブレークスルーを実現した。戦略的新興産業は発展・拡大し、有人宇宙飛行や月探査・火星探査、深海・地球深部探査、スパコン、衛星測位、量子情報、原発技術、大型機製造、バイオ医薬などの分野で重大な成果を収め、イノベーション型国家の仲間入りを果たした」と強調した。

■環境問題

習主席は、「中国は環境汚染防止を深く推進していく。青い空や青い水、清い土を守る闘いを引き続き深く堅持し、大気の重度汚染と都市部の黒くて臭い水を基本的に取り除き、土壌汚染の発生源の予防・抑制を強化し、環境インフラ建設のレベルを高め、都市部と農村部の居住環境整備を推進していく」と強調した。

また、「カーボンピークアウトとカーボンニュートラルを積極的かつ適切に推進していく。中国のエネルギー資源の強みに立脚し、旧来の固定概念を打ち破ってこそ、新しいものを作り出すことができるという考えを堅持して、計画的かつ段階的にカーボンピークアウトとカーボンニュートラルに向けた行動を実施する。エネルギー革命を深く推進し、石炭のクリーンかつ効率的な利用を強化し、新たなエネルギー体系の計画・建設を加速して、気候変動対応のグローバルガバナンスに積極的に参加する」と述べた。

■汚職

習主席は「反腐敗闘争の堅塁攻略戦と長期戦に断固として勝利する。腐敗は党の生命力と戦闘力を害する最大のがんであり、反腐敗は最も徹底した自己革命だ」とした上で、「発展の中で民生を保障・改善することを堅持し、素晴らしい生活を作り出すために共に奮闘することを奨励して、人民の素晴らしい生活への憧れを絶えず実現しなければならない」と強調した。(翻訳・編集/藤井)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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