シャインマスカットが成長ホルモンに影響を与える?韓国で不安の声高まる「子どもには食べさせない」

Record Korea    2022年10月17日(月) 23時0分

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17日、韓国・世界日報によると、韓国で「シャインマスカットが思春期早発症を誘発する」とのうわさが広まっている。

2022年10月17日、韓国・世界日報によると、韓国で「シャインマスカットが思春期早発症を誘発する」とのうわさが広まっている。

記事によると、2人の子どもを持つ30代の女性は最近、大型スーパーで子どもたちの好きなシャインマスカットを購入しようとしたところ、店員から「子どもに食べさせるなら注意が必要だ」と指摘された。理由を尋ねると、店員は「シャインマスカットは栽培の過程で、種をなくし粒を大きくするためにホルモン剤を注入する」「その成分が残っている可能性があり、安全とは言われているが人体への無害性が完全に立証されたわけではない」と説明された。

また、韓国の母親が集まるオンラインコミュニティ「マムカフェ」にも、同様の内容の書き込みが複数寄せられているという。

ただ、記事はこのうわさについて「事実でない」と指摘。「シャインマスカットの栽培には他の農作物と同じく各種の作物保護剤(農薬)が使われ、このうち『思春期早発症誘発』の可能性が疑われるのはジベレリンという成長調整剤。ジベレリンは植物から生成される植物ホルモン」「テストステロンやエストロゲンなどの動物性ホルモンは人や動物の発育に関与して誤用した場合、成長や発育の低下、精子の数の減少など副作用を引き起こす可能性があるが、植物ホルモンは作用原理が動物ホルモンと異なるため人体に影響を与えない」「ジベレリンには農薬残留許可基準がないが、これは基準が必要ない安全な物質であるため」などと説明している。

また、使用の歴史が浅い場合はまだ知られていないホルモン系の副作用が懸念されるが、ジベレリンを活用して種なしブドウをつくる技術は日本で1950年代後半に開発され、60年代から商用化されたという。

国立園芸特作科学院果樹科のパク・ソジュン研究官は「シャインマスカット栽培の歴史は短いが、成長調整剤で種を除去する技術は約70年にわたり世界中で行われてきた。これまで人体にホルモン系の副作用を引き起こしたという報告はない」と説明したという。

この記事を見た韓国のネットユーザーからは「もともと種のないぶどうだと思っていたのに、ホルモン剤の影響だったとは。体に良いことはなさそう。子どもたちに食べさせるのはやめよう」「人体に無害だと思う人は食べればいいけど、気になる人の食べない権利もある。農作物食品に遺伝子組み換え表示を義務付けてほしい」「基準値以下でも食べ続ければ問題が発生するのでは。何でも自然なものが良い。私は食べない」など不安の声が多数上がっている。

また「そもそも甘すぎて食べられない」「値段が高くて味も悪いのに食べる必要ある?」「出始めの頃はおいしくてよく食べていたけど、今は一般のぶどうのほうが味が良く、甘酸っぱくておいしい」「どうせ高すぎて頻繁には食べられない」など、味や値段への不満の声も多い。

一方で「安全だから流通しているんでしょ」「心配なら食べなければいい。私が全部食べるから」との声も見られた。(翻訳・編集/堂本

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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