中国初の人工繁殖に成功した2代目長江スナメリが2歳4カ月に

人民網日本語版    2022年10月14日(金) 23時30分

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完全人工環境下で繁殖に成功した2代目長江スナメリの「YYc」は最近、2歳の誕生日を迎えた。

完全人工環境下で繁殖に成功した2代目長江スナメリの「YYc」は最近、2歳の誕生日を迎えた。13日に開催された名前公募のイベントで、中国科学院水生生物研究所の副研究員・郝玉江氏が「YYc」の最新の状況について説明した。中国新聞社が伝えた。

郝氏は、「誕生後は水面に出て、呼吸し、母親の長江スナメリと良い関係を築き、授乳してもらわなければならない。2歳になるまでは、脆弱であると同時にカギとなる期間だ。『YYc』の繁殖に成功し、すくすく成長しているということは、長江スナメリの人工飼育繁殖研究が新たなステージに突入したことを示している」と説明する。

2020年6月3日に生まれたオスの「YYc」の母親となったスナメリは、2009年に江西省の鄱陽湖から、中国科学院水生所ヨウスコウカワイルカ館に移され、飼育されている「洋洋(ヤンヤン)」。父親となったスナメリは、同館で2005年に生まれた「淘淘(タオタオ)」で、世界で初めて飼育下で繁殖に成功した長江スナメリだ。

(写真提供・湖北日報)

「YYc」の飼育員・トウ正宇によると、「YYc」は誕生後、「洋洋」と順調に親子の関係を築いた。「洋洋」の母乳は十分な量で、「YYc」に豊富な栄養を提供した。今年初めの測定では、その体長は130センチ、体重は70キロと、ヨウスコウカワイルカ館で最も太った長江スナメリとなっている。2歳4カ月になった「YYc」は、遊ぶのが好きで、やんちゃで、甘えん坊で、人懐っこく、1日に魚4キロを食べるという。

郝氏によると、中国科学院水生所は1996年から長江スナメリの人工飼育・繁殖に取り組み始め、人工環境における成熟した飼育・繁殖技術体系がすでに確立されている。ヨウスコウカワイルカ館では現在、長江スナメリ7頭が飼育されており、うち二代目の2頭を含む4頭が人工環境下で繁殖した。「YYc」のほか、今年6月にはメスの長江スナメリ「F9C22」も生まれたという。

長江スナメリは、中国固有の貴重な淡水性の小型鯨類で、2017年の科学調査では、個体数は約1012頭で、近絶滅種(CR)に指定されている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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