今夏配信の主演ドラマ「東八区的先生們」が物議を醸した中国の俳優チャン・ハン（張翰）について、同様に制作にも関わった「夏夢狂詩曲」の二の舞いを危惧する声が上がっている。

チャン・ハンが主演・プロデュースした「東八区的先生們」は、セクハラまがいのセリフや、女性への偏見と思われるような描写が問題視された。ドラマ・映画情報サイトの豆瓣（douban）での視聴者評価が今年最低（中国ドラマ部門）を更新し、先月末には動画配信サービスから本編全話が削除される事態となった。

同じくチャン・ハンが主演・プロデュースしたドラマ「夏夢狂詩曲」は、2016年に完成した作品。韓国の女優コ・ジュンヒが出演しているが、当時の韓国が高高度防衛ミサイル（THAAD）の配備を決めたことで、制裁として始まったとされる韓国エンタメの締め出し措置「限韓令」によって、すでに長く配信待機のままとなっている。

「東八区的先生們」のトラブルをきっかけに、最近になって「夏夢狂詩曲」に再びスポットが当たるようになり、「またチャン・ハンがやらかしているのでは？」「審査を通過せずこのままお蔵入りでいい」「公開されない方がチャン・ハンのためかもしれない」といった声が次々に上がっている。

なお、「夏夢狂詩曲」の配信を待ち望む人がこれまで多かったことには大きな理由があり、本格的にブレークする前の俳優チュー・イーロン（朱一龍）や、「慶余年～麒麟児、現る～」「贅婿～ムコ殿は天才策士～」で人気急上昇した女優ソン・イー（宋軼）が出演しているためだ。チュー・イーロンのファンからは、「チャン・ハンに汚染されていないか怖い」などと、見たいながらも複雑な心境を示す声も聞かれている。(Mathilda)