中国・成都で行われている世界卓球団体戦で、日本女子チームは2日のポーランド戦に3-0で快勝した。中国のネットユーザーの注目は、この試合に出場しなかった早田ひなと、現在絶好調の20歳の長﨑美柚に注がれている。

日本はポーランド戦の1人目にエースの伊藤美誠を起用。A．ベングジンを相手に危なげない試合運びで3-0（11-7/11-7/11-4）と完勝した。2人目のキャプテン・佐藤瞳は立ち上がりからK．ベングジンの強打に押される場面も目立ったが徐々に自分のペースに引き込み、3-0（11-9/11-6/11-9）とこちらもストレートで勝利した。

圧巻だったのが長﨑。強烈かつ正確なボールで同じサウスポーのクシシェクを終始圧倒し、3-0（11-5/11-3/11-4）と文字通りの圧勝だった。長﨑は初戦のスロバキア戦でも相手のククルコバを3-0（11-3/11-5/11-5）と撃破しており絶好調。あまりの強さに試合中に伊藤が苦笑いを浮かべる場面も見られた。

順当に勝ち進む日本について、ライバル中国のネットユーザーはどう見ているのか。試合結果を伝えるWTT公式微博（ウェイボー）の投稿には「リンゴちゃんはまだ試合に出てないんじゃないか？」「なんでリンゴちゃん出てこないの？（涙）」「リンゴちゃんはまたムードメーカー？彼女の試合を見るのがこんなに難しいとは」「平野美宇が見たかったのに選ばれず、早田ひなが見たかったのに試合に出ず…」といったコメントが寄せられた。

「リンゴちゃん」は早田の愛称で、中国メディアによると、高揚した時に顔が赤くなる様子が丸くてリンゴのようにかわいらしいこと、笑った時の頬（頬の筋肉を中国語で「蘋果（リンゴ）筋」と呼ぶ）が特徴的であることからそう呼ばれるようになったという。中国の多くの卓球ファンは早田の試合に期待を寄せているようだ。

また、長﨑については「パフォーマンスが素晴らしい」という声はあるものの、「美しくて礼儀正しい」「元気な美少女・長﨑美柚」「長﨑はすごくかわいいね」「アイドルみたい」「目がきれいだ」などの声が多く上がっている。長﨑はスロバキア戦後に中国メディアのインタビューを受けるなど、中国でも注目されつつある存在になっている。（翻訳・編集/北田）