戦後初、ドイツの戦闘機3機が日本へ、「警戒!」と中国メディア

Record China    2022年9月29日(木) 14時0分

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29日、環球時報は、ドイツの戦闘機が戦後初めて日本に飛来し、航空自衛隊と共同訓練を行うと報じた。写真は航空自衛隊のツイッター公式アカウントより。

2022年9月29日、中国紙・環球時報は「警戒!」と見出しを打ち、ドイツの戦闘機が戦後初めて日本に飛来し、航空自衛隊と共同訓練を行うと報じた。

記事は、防衛省の情報として、ドイツの戦闘機3機が28日に日本に到着し、航空自衛隊と3日間の訓練を行うと紹介。共同訓練はドイツが8月より実施している訓練「ラピッド・パシフィック」の一部であり、「ラピッド・パシフィック2022」ではドイツの戦闘機が第2次世界大戦後初めてインド太平洋地域に派遣されたと伝えた。

また、共同訓練ではドイツが「ユーロファイター」3機、空自がF2戦闘機3機をそれぞれ参加させ、編隊航法訓練を実施する予定であるとし、訓練内容はシンプルであるものの、ドイツ軍のアジア太平洋地域における連合空戦能力を高め、アジア太平洋における盟友の作戦指揮系統に融合する上でメリットがあるとの分析が出ていることを紹介した。

さらに、ドイツのランブレヒト国防相が今回の共同訓練について「これは始まりにすぎない」「アジア太平洋地域はドイツひいては欧州全体の経済と地政学に重要な意味を持っており、いかなる衝突もさまざまな形でドイツに大きな影響を与え得る」「日本はインド太平洋地域の安全保障において極めて重要な役割を担っている」と述べたほか、ドイツ陸軍が来年オーストラリアで開かれる多国間軍事演習に参加する予定であることなどを明らかにしたと伝えている。

記事はその上で、外交学院国際関係研究所の周永生(ジョウ・ヨンション)教授が「日本はNATO(北大西洋条約機構)の重要メンバーであるドイツと軍事協力を進めることでNATOや他の加盟国を中国への抑圧に参加させたい。ドイツはこれを機に勢力を東アジアやインド太平洋地域にまで広げ、地域や世界における影響力を高めたいと考えている。さらに、両国は表面上では明らかにしていないものの、実際は軍事交流を通じて中国による台湾政策を抑え込もうという意図も持っている」と分析したことを紹介した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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