時価総額が最高で750億ユーロと推計されるポルシェが29日にドイツで上場する。ポルシェにとって7年連続で最大の単一市場となっている中国市場では、どれくらいの利益を得ているのだろうか。

株式売出目論見書を詳しく見ると、過去3年半近くの間に、中国ではポルシェが31万6971台販売されて31万台を超え、年平均は9万563台で9万台を超え、世界での販売台数全体のうち32．09％を占めた。2022年上半期、中国での売上高は56億4000万ユーロに達したことが分かった。

21年には、中国のポルシェオーナー9万5000人以上が新車を購入した。ポルシェの決算によれば、21年の世界での引き渡し台数は30万1915台で30万台を超え、そのうち中国は9万5671台で9万5000台を超え、世界での引き渡し台数全体のうち31．69％を占めて前年比8％上昇した。

22年上半期には、ポルシェの1台の平均購入価格が約11万3000ユーロとなり、22年6月30日のレートで人民元に換算すると約79万1900元で、3年間に約2万ユーロ、人民元換算で14万200元増加し、複合年間成長率は4％になった。

ポルシェはこれまでの中国での売り上げの伸びについて目論見書の中で、「中国での売り上げの伸びは主としてますます増える富裕層に支えられてのことであり、中でも女性とミレニアル世代が増えている。これは過去数年間にわたってポルシェが中国での市場シェア拡大に力を入れ続けてきたことを示すものだ」との見方を示した。

目論見書によると、21年には中国でポルシェの新車を購入した人の平均年齢は40歳未満だった。22年の時点で女性の割合が50％に達し、17年の47％から3ポイント上昇した。

21年の9万4826台の販売実績で計算すると、中国では21年に4万7413人以上の女性がポルシェを買ったことになる。（提供/人民網日本語版・編集/KS）