【CRI時評】ラテンアメリカ移民の悲劇の背後には「アメリカの悪夢」

CRI online    2022年9月20日(火) 19時30分

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国際移住機関は今年の初め、米国とメキシコの国境を世界で最も命を落とす危険のある陸路として挙げている。

米国FOXニュースの18日の報道によると、米国税関・国境警備局の当局者は、2022会計年度(2021年10月1日~)の開始から現在までに、既に782人の移民が米国とメキシコの国境を越える際に命を落としており、死亡者数がまたもや史上最高を更新したが、今年の9月だけで30人の移民が死亡したと明らかにした。国際移住機関は今年の初め、米国とメキシコの国境を世界で最も命を落とす危険のある陸路として挙げている。

その元をたどれば、ラテンアメリカの移民問題は米国が長年に渡り「モンロー主義」を掲げて中南米の内政に干渉してきた結果だ。

メキシコのロペス大統領はかつて、移民が故郷を後にするのは貧困と雇用機会の欠如によるもので、もし米国がこれ以上の移民の殺到を望まないのなら、中米諸国の経済発展を支援するのが当然だが、4年に及ぶ長い交渉の中で、米国は中米諸国の発展のためにいかなる資金も拠出しなかったと指摘した。

現実には、移民の悲劇の発生は米国の混乱した移民政策と直接結びついている。

トランプ政権は情け容赦ない移民政策を採り、米国とメキシコを隔てる国境の壁を拡大した。バイデン大統領は就任後、移民法案の全面的見直しを約束したが、現在に至るまでその効果は上がっていない。米国の政治が二極化している現在、移民問題は既に民主、共和両党の政治ゲームの道具になり果てている。党派間の争いの下で、移民の人権は米国の政治家にまるで紙くずのように捨て去られている。

米国の法執行官は馬に乗ってハイチ移民を追い払い、何千ものラテンアメリカ移民の家庭を無理やりバラバラにして移民の子どもを拘束し、うち多くの子どもが行方不明になっている。ラテンアメリカからの移民にとって、アメリカン・ドリームとはとどのつまり「アメリカン・ナイトメア(悪夢)」なのだ。(提供/CRI

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