ゴン・ジュンが肖像権侵害で勝訴、賠償金は101万元

anomado    2022年9月21日(水) 12時30分

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20日、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で、人気俳優ゴン・ジュンに対する肖像権侵害により、深セン市の企業が101万元(約2070万円)の賠償を命じられたニュースが注目を集めている。

2022年9月20日、中国版ツイッターの微博(ウェイボー)で、中国の人気俳優ゴン・ジュン(龔俊)への肖像権侵害により、スマート宅配ボックスを運営する企業「豊巣科技有限公司(ハイブ・ボックス)」が裁判所から101万元(約2070万円)の賠償を命じられたニュースが注目を集めている。

中国企業データバンクの「天眼査」など複数のウェイボー公式アカウントは、動画とハッシュタグ「ゴン・ジュンへ豊巣が101万元賠償」付きで「ゴン・ジュンと深セン市の豊巣科技有限公司の間での肖像権侵害に関する第一審判決書が公開された」「原告ゴン・ジュンは、被告の豊巣公司が全国各地の同社のスマート宅配ボックス備え付けのモニターに、許可なく同氏の各種画像を投稿したと提訴した」「投稿した画像には『ゴン・ジュン』などの文字がそえられ、同氏の肖像を利用して同社のブランドへのアクセスを増やそうとしたのと同時に、ファンへ投稿をうながし手数料を稼ごうとするなど、同社が営利目的で原告の姓名や肖像を使用したのは明らか」「故に裁判所は被告に対し、原告への謝罪と経済的損失および権利侵害の賠償金101万元(約2070万円)の支払いを命じた」「豊巣公司は、この案件は北京インターネット法院の管轄ではないかと異議を申し立てた」「この案件を担当した北京市朝陽区人民法院は『ゴン氏の無許可画像が表示されたのは、豊巣のスマート宅配ボックスのモニター上であり、インターネット上ではない』『当肖像権侵害案件の発生地点の管轄は北京市朝陽区人民法院である』として、同社の異議を却下した」とツイートした。

ゴン・ジュンは、2017年の王宮ラブストーリー「酔麗花~エターナル・ラブ~」などで注目され、21年のブロマンス武侠ドラマ「山河令」に主演して大ブレークし、制作中のドラマ「狐妖小紅娘:月紅篇(縁結びの妖狐ちゃん)」で東方月初を演じることが発表されるなど、今後も活躍を期待されている。

豊巣科技有限公司(ハイブ・ボックス)は、2015年6月に宅配事業を手掛ける「順豊(SF express)」「申通(STO Express)」「中通(ZTO Express)」「韻達(Yunda)」、物流施設の開発・運営を専業としている「グローバル・ロジスティック・プロパティーズ(GLP)」の5社の共同出資により設立され、中国で最大級の利用者数を誇る電子決済サービス「Wechat」や「Alipay」で公式アカウントをフォローし携帯番号とリンクさせることで、時間を問わず荷物の発送や受け取りが可能な宅配ボックスを北京、上海広州など74都市で設置、運営している。

中国では芸能人の肖像権侵害に関するニュースが相次いでおり、今年4月には、ブロマンス・ファンタジー時代劇陳情令」の爆発的ヒットで大ブレークした俳優のシャオ・ジャン(肖戦)の肖像権を侵害した深センの眼鏡店が8万元(約156万円)の賠償を命じられた。また6月には、歌手で俳優のルハン(鹿晗)の肖像権を侵害したとして、フライドチキンの店が5000元(約10万円)の損害賠償の支払いを命じられた。

このツイートに対し、他のネットユーザーからは「ハイブ・ボックスが自社のモニターを使って、ゴン・ジュンとファンを利用してお金を稼ごうとしたのか」「本人の許可なく肖像を利用するのは権利の侵害だ」「ゴン・ジュンを支持する」「ファンの利益を守るために、有名人の肖像権を侵害して、そのファンから利益をむさぼる風潮を増長させてはならない」「ファンや後援会は許可なく画像を投稿するようなことはしない」「ハイブ・ボックスがゴン・ジュンのファンに反感を買うのも当然だ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/原邦之



※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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