高空大型無人機が高原気象観測試験の初飛行に成功―中国

人民網日本語版    2022年9月20日(火) 15時30分

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中国気象局は17日に16機関と共同で、中国の高空大型無人機にとって初の高原気象観測試験を実施し、無事成功した。

青蔵高原(チベット高原)は中国と東アジア、ひいては世界の気候変動に大きな影響を及ぼす。ところがその地形は複雑かつ多様で、観測所の設置が困難であることから、大気の垂直構造と下端の観測情報が乏しい。中国気象局は17日に16機関と共同で、中国の高空大型無人機にとって初の高原気象観測試験を実施し、無事成功した。中央テレビニュースが伝えた。

中国が独自に研究開発した大型無人機「翼竜−2」が四川省の阿[土覇]紅原空港から離陸し、三江源地区の阿尼瑪卿雪山の7500メートルの高空から12台のドロップゾンデを投下して、無人機の合成開口レーダー、大気マイクロ波総合プロファイラと共に、チベット高原の大気の垂直構造と下端の「スキャン」を実現した。そして観測データは地上指揮システムにリアルタイムで伝送された。これは中国の高空大型無人機による高原気象観測試験の初飛行作業の成功を意味する。

中国工程院院士の徐祥徳(シュー・シアンダー)氏は、「これは第2回チベット高原科学調査の目標と合致する。飛行により大気の垂直構造、大気の水循環の特徴、雲・水資源の状況を調査・理解した。非常に科学的で役立つデータを提供できる、重大なブレークスルーだ」と述べた。

この試験は大型無人機気象観測特別計画「海燕計画」の重要な構成部分となっている。将来的に気象部門はさらに三江源地区の水蒸気の通路、氷河の分布、氷河地帯の水補給に焦点を絞り、複数回の航空機観測を実施する。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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