インドが小麦に続いてコメの輸出規制、中国への影響は?―中国メディア

Record China    2022年9月19日(月) 18時20分

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16日、時代週報は、インドが小麦に続いてコメの輸出規制令を発動したことを報じた。資料写真。

2022年9月16日、中国メディアの時代週報は、インドが小麦に続いてコメの輸出規制令を発動したことを報じた。

記事は、インド政府が9日からパーボイルド米(コメをもみがついたまま蒸して乾燥させたもの)と香り米(バスマティ)を除くコメの各品種に20%の輸出税をかけるとともに、砕け米の輸出を完全に禁止する措置を打ち出したと紹介した。

そして、ウクライナ戦争による世界的な食糧危機の中、世界一のコメ輸出国であるインドは大きな利益を得てきたものの、7月に黒海の穀物輸送回廊が確保されると国際食糧価格が下落してきたこと、インドでは記録的な高温少雨によりコメなど穀物の大幅な生産減が発生しており、かねてより厳しかった国内の食糧問題が一層深刻化したことが背景にあると説明した。

その上で、9日のコメ輸出規制発動によりインド国内の食糧価格は落ち着きを取り戻したとする一方で、インドのコメ輸出業者にとっては災難であると指摘。インドコメ輸出商会の会長が「輸出規制はインドの輸出米の60%以上に影響を及ぼす。世界市場で競争力を失い、コメの買い手はタイやベトナムへシフトするだろう」と語ったことを紹介している。

記事はまた、インドのコメ輸出規制による中国への影響についても言及。中国はインドにとって最大のコメおよび砕け米の買い手であり、2021年だけでインドから110万トンの砕け米を輸入したと紹介する一方で、廉価な砕け米はコメ生産国であれば必ず出てくるものであり、容易に代替の輸入先が見つかることから、中国への影響は非常に限られるとの見解を示した。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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