ファーウェイ孟晩舟CFOが「コーヒーの力」絶賛、何より大切な“人材力”引き出す

Record China    2022年9月5日(月) 9時0分

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ファーウェイ孟晩舟副会長(写真)は2日、貴州省都勻市内で出身校の生徒と教師に向けて講演を行った。コーヒーを飲みながらの従業員の交流を重視しており、人材としての能力発揮に大いに役立っていると強調した。

華為技術(ファーウェイ)の輪番董事長(会長)によると、最高財務責任者(CFO)なども務める同社の孟晩舟副董事長(副会長)が2日、出身校である貴州省都勻市内で、出身校の都勻一中と都勻小の生徒と教師に向けて講演を行った。孟副会長は、ファーウェイはコーヒーを飲みながらの従業員の交流を重視しており、人材としての能力発揮に大いに役立っているなどと強調した。

孟副会長は学生時代から社会人になっても、人生はいかなる段階でも「学び」が極めて重要と強調した上で、学生時代には「万巻の書」を通じて豊かな認識と考え方を得ることになるが、社会に出ると一人だけで進んでいくことは難しいことを実感すると説明。他人と知識や経験を共有することが重要になると論じた。

孟副会長によると、他人との協力のために極めて有益なのがコーヒーだ。一緒にコーヒーを飲んで考えを交換することで、知識を集めて自らの考えを切り開くことができる。そのことは「コーヒーを利用して宇宙のエネルギーを吸収する」と表現することもできるという。

孟副会長はファーウェイの状況について、全国各地の拠点にはいずれもさまざまなカフェを設けていると説明。それらのカフェに行けば、会社幹部を見かけるかもしれない。流暢な中国語で自分の考えを披露している外国人がいるかもしれない。ホワイトボードに数式を書いて激論している若者がいるかもしれないという。

孟副会長によると、ファーウェイは過去数年にわたり、前例のない試練に直面してきた。しかし依然として、各拠点に図書館やカフェを設置してきた。会社として、従業員がオフィスを出て大学教授や科学研究者と一緒にコーヒーを飲み議論することを奨励しているという。熱い議論や思考の火花のぶつかり合いは、しばしばインスピレーションの源になるからという。

孟副会長はさらに、博士課程を修了して2019年にファーウェイに入社した若者のことを紹介した。彼の研究対象は「脳型知能」で、新興の学際的な分野だった。

彼は1年あまりの間にカフェで1000杯以上のコーヒーを飲んだ。そして彼のチームは製品ラインのスタッフと共同で、20以上の技術革新と応用を成し遂げた。発表した論文は10本以上に達した。彼は「カフェーコーヒーには汗と火花が調合されている」と感嘆したという。

孟副会長は人材活用法についても、実例を挙げて紹介した。同社がかなり早い時期に高給で採用したロシア人の若い数学研究者だ。彼は故郷のロシアを離れることをいやがったために、ファーウェイはロシアに数学研究所を設立した。

彼はファーウェイに入社してからも人と付き合うことを好まず、コンピューターをいじったりゲームをして過ごしていた。数学の研究をするのは、たまにだった。彼は長期に渡り「無為無策」のように見えた。研究成果は何も出なかった。

しかし彼は入社10年後に、2Gから3Gに至るまでの計算法の難しい問題を解決した。ファーウェイはこの成果に基づき、欧州市場を対象とするプランを発表し、ライバルを徐々に追い抜くことができた。

孟副会長はこのロシア人研究者を「奇妙な天才」と形容した。少数ではあるが、常人には理解しがたい才能を持つ者もいると論じた上で、会社として重視しているのは「しっかりとした基礎的な学問の蓄積と、問題解決についての考え方」であり、「バケツいっぱいの糊(のり)を用意して、優秀な人をくっつけて、『多士済々のファーウェイ』を形成」することが、ファーウェイの「糊の哲学」であり、この哲学の核心は「価値の創造や共有であり、貢献者一人一人の合理的な利益を保護し、一つのクラスターを形成すること」という。

孟副会長は、「あらゆる問題あるいは難題を解決する根本は人材にある」と述べ、「ファーウェイは開放的な人材観を堅持し、コーヒーで宇宙のエネルギーを吸収し、開放的な心と構造で世界の知恵を接着し、星空を見上げながらも地に足をつけて進む」と述べた。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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