中国が高速鉄道外交を展開、資金や技術と引き換えに資源を確保―中国紙

Record China    2014年6月23日(月) 7時20分

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20日、中国が高速鉄道外交を展開している。

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2014年6月20日、新京報によると、中国の李克強(リー・カーチアン)首相は17日、訪問先のロンドンでキャメロン英首相と会談した際に、英中両国は原発・高速鉄道などのインフラ協力を推進すべきだと発言した。キャメロン首相は、英国は中国と高速鉄道の協力の深化を希望すると表明した。

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同日発表された共同声明には、「双方は両国市場の鉄道の設計コンサルティング・建設・設備供給・メンテナンスなどの分野で実質的な協力を推進することで合意した」と明記され、高速鉄道の内容が盛り込まれた。

中国の高速鉄道戦略は早くから欧州に照準を合わせていた。李首相は昨年と今年、中・東欧およびアフリカの歴訪中に、高速鉄道と中国の設備をPRしていた。

中国は2009年の時点で、ユーラシア高速鉄道、中央アジア高速鉄道、汎アジア高速鉄道という3本の高速鉄道計画・戦略を確定していた。そのうち2本は欧州にも波及する。

中央アジア高速鉄道はかつてのシルクロードと重なり、キルギスタン、ウズベキスタンなどの中央アジア諸国を通過し、イランやトルコを経由し、最終的にドイツにたどり着く。

中国紙・南方週末はこのほど、「計画中のユーラシア高速鉄道はロンドンを出発し、パリ、ベルリン、ワルシャワ、キエフを経由し、モスクワ通過後に二手に分かれる。一方はカザフスタンに入り、もう一方は極東のハバロフスクに向かい、その後中国の満州里に入る」と伝えた。

汎アジア高速鉄道は東南アジアをカバーする高速鉄道網だ。昆明を出発し、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、タイ、マレーシアなどを経由し、シンガポールに到着する。

中国工程院の王夢恕(ワン・モンシュー)氏は「すでに事前調査と計画を完了しており、現在は国との協議が必要になっている。中国は自国の高速鉄道基準を堅持する。妥協する国では建設を開始しており、例えばウズベキスタンではトンネル掘削を始めている。汎アジア高速鉄道の大里−ミャンマー区間も今年中に着工される予定だ」と説明した。

中国が計画中の高速鉄道は世界中をカバーしている。王氏は、「中国は20〜30カ国と高速鉄道の協力を協議している。これらの国を跨ぐ高速鉄道の建設に対しては、中国が資金と技術を提供する。その過程において、中国は関連国と交渉し、高速鉄道の建設と引き換えに現地の資源、例えば中央アジアの天然ガスを得る」と語った。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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