日本のコロナ感染者、28日間で575万人=「まだ収束していない」と警告も―中国メディア

Record China    2022年8月30日(火) 20時0分

拡大

中国紙・環球時報は30日、日本の新型コロナウイルスの感染者数が28日間で575万人に達したと報じた。写真は日本の遊園地でソーシャルディスタンスがあまりとられていない様子。

中国紙・環球時報は30日、日本の新型コロナウイルスの感染者数が28日間で575万人に達したと報じた。

記事は、28日にチュニジアで閉幕した第8回アフリカ開発会議(TICAD)に言及し、「アフリカ首脳との対面を重視していた岸田文雄首相は新型コロナ感染を理由に現地への渡航を中止した。コロナは岸田氏の外交活動に影響を与える重要な要素にもなっているが、かつて防疫の模範とも言われた日本は、このところ感染対策を緩和し続けており、感染者数が急増している」と指摘した。

その上で、米ジョンズ・ホプキンス大学の8月29日時点のデータを引用して、過去28日間の日本の感染者数は575万人を超え、世界1位だったと説明。累計感染者数は1853万人に上ったとした。また、「日本は今年に入ってから感染対策を段階的に緩和しているが、オミクロン株や亜種の感染率が高く、一難去ってまた一難の状況になっている」「世界保健機関(WHO)の発表では、8月15~21日の日本の新規感染者数は147万人に達し、5週連続で世界1位となった。この間、日本の死者数は1624人に達し、世界では米国(2714人)に次いで多い」などと伝えた。

さらに、「環球時報の記者が取材したところ、大半の日本人は路上でもマスクを着用し、こまめに手洗いをするなど感染対策を行っているが、会食する回数も増えており、ソーシャルディスタンスも以前と比べてかなり縮まっている」と説明。自身が感染した後、妻と子どもも感染したという兵庫県在住の男性が「どこで感染したのか分からない。息子は2週間ほど発熱や味覚障害が続いた」などと語ったことを紹介した。男性によると、息子の周囲にも感染者が複数人出ていて、中には「ガラスを飲み込んだようなのどの痛み」に襲われる人もいたという。

記事は、「日本では多くの感染者がすぐには受診できず、病院も負担に耐えられなくなっている」とも説明。「10以上の医療機関に電話をかけたが断られ病院が見つかるまで1時間以上かかった患者や、酸素マスクが必要なほどの症状になっても入院できない患者もいる。診療に当たった医療スタッフが感染して休まざるを得なくなるなど、病院の人手不足が深刻になっている」としたほか、「病床が足りないため患者を高齢者介護施設で隔離していたところ、集団感染につながったケースもある。7月1日から現在まで、日本では少なくとも100カ所の介護施設で集団感染が発生しており、一部は『戦時状態』になっている」と伝えた。

そして、同様の状況は韓国でも起きているとし、「一時は5万人を下回っていた1日当たりの新規感染者数が7月以降、増加傾向にあり、8月には再び10万人台に戻った」と指摘。「ジョンズ・ホプキンス大学の発表によると、過去4週間の韓国の累計感染者数は320万人を超え、日本に次いで世界で2番目に多かった」「日韓で1カ月の間に900万人が感染したことになる」などとした。

記事は、「新柄コロナの発生から2年余りが経過し、各国の人々の健康や経済が深刻な影響を受けている。変異株の致死率は大幅に低下したとの見方も出ており、経済回復にもっと力を注ぐべきだとの見方も出る一方、専門家の間では、さらに危険な変異株が出現するかどうかは未知数であり、予防・抑制を怠ってはならないと注意を促す声も出ている」と説明。米国や日本、韓国、フランスなどは感染対策緩和に舵を切っているものの、WHOの担当者は「毎週1万5000人が死亡しているのは、責任を持ってウイルスと共存しているとは言えない」「現実を認識する必要がある。コロナは収束しておらず、責任を持ってこの問題に取り組まなければならない」と警告したと伝えた。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携