中国ドラマ「蓮花楼」の撮影現場に侵入して盗撮を行った男性を、撮影チームのスタッフが暴行する動画がネットに登場。ドラマの制作側では、該当スタッフの解雇を声明文で発表している。

「蓮花楼」の撮影現場でトラブルが発生したのは、動画が登場したのと同じ28日のこと。ネットで拡散された動画を見ると、「代拍」（撮影現場で盗撮して収益を得る行為）をしていたと見られる小柄な中年男性と、大柄な男性スタッフが大声で争い、さらに男性スタッフが殴る蹴るの暴行を加えている。中年男性は鼻血を流しており、周囲にいたスタッフたちもこの男性に対し、激しく非難の声を上げる様子も映されている。

この動画がネット上に登場すると、「あまりにも生々しい」「怖い」「盗撮は最低だが暴力もいけない」などと声が上がり、「蓮花楼」の制作側は中国版ツイッター・微博（ウェイボー）を通じて28日夜、声明文を公開。暴行を加えたのは助監督のサポートスタッフで、盗撮をやめるよう何度注意しても聞かなかったことで、怒りを抑えられず暴行に及んだと経緯を説明。また、殴られた男性が鼻を骨折していたことや、暴行を加えたサポートスタッフを解雇したことが記されている。

撮影現場でエスカレートする「代拍」行為はたびたび話題になっており、今年5月にはドラマ「仙剣奇侠伝4」で現場に侵入した男性が、スタッフの手で木に縛られる騒ぎも。6月には同じ「蓮花楼」の撮影現場で、侵入者とみられる男性とスタッフが言い争うところを通りがかった主演俳優のチョン・イー（成毅）が、やめるように声をかける様子を撮った動画がネットに登場している。(Mathilda)