日本の保育園からの連絡帳に驚き!一方で、保育士の過酷な現状も=中国ネット「3%増でも給料安すぎ」

Record China    2022年8月27日(土) 21時0分

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フェニックステレビ東京支局の李●支局長は22日、日本の保育士はどれほど大変なのかについて解説する動画を中国のSNS・微博上に投稿した。

フェニックステレビ(鳳凰衛視)東京支局の李●(●=「水」3つ)(リー・ミャオ)支局長は22日、日本の保育士はどれほど大変なのかについて解説する動画を中国のSNS・微博(ウェイボー)上に投稿した。

李氏は、先日カフェで近くの席の保育士が「毎日保護者向けに連絡帳を書かなければならないことが、心理的にも身体的にも負担でとても耐えられない。保育士を辞める」という内容の会話をしていたのを偶然聞いたといい、日本の保育士が抱えている問題について紹介した。

李氏は、自身の娘を日本の保育園に通わせていた当時の経験から、「(先生が)毎日連絡帳に書いてくれた内容は、私を大変驚かせた。字がとてもきれいで、内容もとても詳細だった」と語った。連絡帳には娘の保育園での様子や健康状態について書かれており、「連絡帳は私たち働く母親にとって本当に重要。子どもの生活を理解するためになるし、そして母親にとっての精神的な大きな慰めにもなっている」と述べた。

 

一方で、「日本の保育士や幼稚園の先生は現在大きな問題を抱えている。それは人手不足だ」とした上で、「日本全国で実際にこの職に就いて働いているのは60数万人だ。90数万人の(保育士)資格保有者は仕事にはしたくないという。なぜ仕事にはしたくないのか?」と疑問を呈し、保育士の離職の主な原因である「職場の人間関係」「給料が安い」「仕事量が多い」の3つを紹介した。

また、「なぜ日本では保育士が少ないのかというと、保育士試験の合格率がとても低いから(というのも原因のひとつ)だ」とも指摘。「過去に7万7000人が受けた試験で合格したのは1万8000人で、合格率は24%前後だった。ここ10年の合格率は平均20%で、合格できるのは5人に1人だ」と説明した。

さらに、保育士という職が不人気で離職率が高い理由について、「仕事量が多すぎるからだ」とし、「子どもの面倒を見るとき、責任は当然重大だ。片時もそばを離れられないし、全ての集中力を注いで子どもの安全の面倒を見なければならない」と述べた。

李氏は、娘の先生に聞いた話として、「先生たちはお昼休憩の時でさえ、子どもをお昼寝させるためにあやし、子どもと一緒にご飯も食べないといけないため、一人で十分に休める時間は一日中ほとんどない。休憩時間もないのに、責任はとても重大で、何か起こらないかと常に心配し、子どもの安全を保障するのも絶対的に重要だ。だから、多くの日本の女性は結婚後には保育士を続けないで、家で主婦をしたいと思うのだろう。そのため、現在の(保育士の)離職率は大変高い」と説明した。

李氏は、「保育士が少ないために、多くの社会問題が引き起こされている」とし、「日本政府はこの問題を認識し、保育士の給料を上げる必要があるとしている。現在日本の保育士の給与は30万円前後だ。これは、中国の同様の職よりも給与基準が低い」と述べた。日本政府は現在保育士や幼稚園教諭らの収入の3%引き上げに取り組んでいる。これに対して李氏は、「3%では数千円(しか増えないの)だが、完全にこの問題を解決することはできるのだろうか?」とコメントしている。

中国のネットユーザーからは、「(日本の保育士は)仕事が多すぎるでしょ」「日本の職場は書面の仕事が煩雑すぎだ。形式に流されていて、効率が悪い!」との声や、「(3%増やしても)それでも給料は安いですよ」「(試験の)合格率は低く、仕事は大変で、給料は安いなんて(泣)」と憐れむ声が上がった。また、「日本の幼児教育はとても真面目だ。だから人々の素養が高くなるのか」「中国の多くの幼稚園ではこんなに詳細(な連絡帳)ではないです」と自国との違いに言及するコメントも投稿された。(翻訳・編集/刀禰)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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