2022年8月23日、中国のポータルサイト・百度（バイドゥ）に「多くの人が日本車を買うのは品質が良いからだと言うが、この意見に納得するか」とする文章を掲載した。以下はその概要。

日本の自動車というと耐用年数が長い、燃費がいい、価値が落ちないった言葉が呪文のように出てくる。競争の激しい現代において日本車が頭角を現し、大きなシェアを占めるに至った理由はとてもシンプル。品質に優れているからだ。では、日本車の品質はそんなに素晴らしいのだろうか。

日本車の品質が良い理由は、「質の良い自家用車を造ろう」という製造理念にある。良質な自動車の条件は故障しにくい、燃費がいい、運転しやすい、快適で広々としているといった点であり、日本の自動車はこういった点を踏まえて非常にうまく造っているのだ。

燃費の良さは日本車のセールスポイントであり、ステアリングの軽さは女性でもラクラク運転できるほどだ。そしてCVT、ATといった変速機構が安定しており、軽くアクセルを踏めばスムーズに加速する。サスペンションは柔らかめで、座席の硬さも丁度いい。車内空間のとり方も上手だ。

そして、日本の車はさまざまな措置によって各車種の品質を平均点以上に保っている。省エネ設計のため動力性能は今ひとつで、パワーに物足りなさを感じるかも知れないが、その代わりに扱いやすさが得られるのだ。

日本車はエンジン、変速機、シャーシの三つがうまく組み合わさって高い品質を実現している。また、いわゆる「匠（たくみ）の精神」に基づく厳格な品質マネジメントシステムにより、品質の安定した製品が生み出されているのである。（翻訳・編集/川尻）