日本はハイブリッド車で世界をリードしていたのに、なぜEVでは遅れているのか―台湾メディア

Record China    2022年8月24日(水) 7時0分

拡大

21日、台湾・聯合新聞網は、台湾のネット上で「ハイブリッド車で世界をリードした日本が、どうして電気自動車(EV)では遅れをとったのか」についての議論が繰り広げられたと報じた。

2022年8月21日、台湾メディアの聯合新聞網は、台湾のネット上で「ハイブリッド車で世界をリードした日本が、どうして電気自動車(EV)では遅れをとったのか」についての議論が繰り広げられたと報じた。

記事は、あるネットユーザーがこのほど、台湾のネット掲示板PTTに「ハイブリッド車は純EVに移行する際の過渡的産物で、日本は早い段階でこの技術を掌握していた。それなら日本が世界一の電気自動車大国になっていてもおかしくなさそうだが、どうして今ではむしろ世界に遅れをとってしまったのか。まさか、長年蓄積してきたハイブリッド技術が無駄になってしまったのか?」と疑問を書き込んだと紹介した。

そして、この疑問に対して他のユーザーからは「そもそも日本はEVを発展させるつもりがなかった」「日本は将来EVが市場のあくまで一部を占める存在にしかならないと考え、早い時期から多様な発展の道を進み始めていたのだ」「今や全世界で電力不足が生じているのだから、EV開発に専念しなかった日本は聡明だったと思う」「化石燃料車の産業チェーンが非常に緻密で、EVに切り替えれば多くの人が失業することになるから」「化石燃料車の方がもうかるからじゃないかな」など、日本が戦略的な判断の上であえてEV技術を発展させてこなかったという回答が寄せられたとした。

一方で、日本は確かにチャンスを逃したとの意見もあり、「日本の多くの産業は昔ほど強くない。テレビとか携帯電話とかね」「投資をしなければ成果は得られない、ということ」「日本が情勢をはっきり見極められていたら、半導体パネルや携帯電話だって他者の後塵(こうじん)を拝することはなかったと思う」「日本はすでにスマートフォンで負けてるし」などのコメントも見られたと伝えている。

記事は、以前に専門家がこの件について議論を行った際には、日本国内がEVの全面普及に対し非常に慎重であること、政府がEVや関連部品メーカーへの補助を積極的にしなかったこと、自動車メーカーが現在ハイブリッド車生産設備のリニューアルを進めており、そこでEV生産プラットフォームの開発に取り組もうとすれば莫大(ばくだい)な資金を投じなければならなくなることなどが理由に上がっていたと紹介している。(翻訳・編集/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携