日韓の国会議員、8月末にワシントンで「合宿」、最悪の関係改善目指し米国務省が招待

Record Korea    2022年8月21日(日) 7時0分

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日韓両国の中堅議員らが米国務省の招待で8月末にワシントンで「合宿」する。「最悪」とされる日韓関係の改善を目指し、米側が「仲介役」に名乗りを上げた形だ。写真は米ワシントンのリンカーン像。

日韓両国の中堅議員らが米国務省の招待によりワシントンで8月末に「合宿」し、主な懸案について話し合うことになった、と朝鮮日報が報じた。韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領は「過去最悪」とされる日韓関係の改善を目指しており、米側が側面から「仲介役」に名乗りを上げた形だ。

聯合ニュースによると、尹大統領は15日、光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)記念式典の演説で「かつてわれわれが自由を取り戻し守るために政治的な支配から脱する対象だった日本は今、世界市民の自由を脅かす挑戦に共に立ち向かい、力を合わせて進むべき隣人」と強調。「韓日関係が普遍的な価値を基盤に両国の未来と時代的な使命を目指して進んでいく時、歴史問題もきちんと解決される」との認識を示した。

しかし、日韓間には元徴用工訴訟、元従軍慰安婦問題などの課題が山積し、解決の糸口は全く見えないまま。韓国の尹徳敏(ユン・ドクミン)駐日大使は韓国メディアとの懇談会で、元徴用工訴訟で賠償を命じられた日本企業の在韓資産が現金化された場合、「(関係がより悪化し)韓日両国と企業が天文学的な被害を受ける」と危機感をあらわにした。

朝鮮日報によると、国会議員の「合宿」はワシントンの外交消息筋が15日、「米国務省は『国際訪問者リーダーシッププログラム(IVLP)」を通じて韓国の韓日議員連盟、日本の日韓議員連盟所属議員の一部を8月末、ワシントンに同時に招待した」と明らかにしたものだ。

IVLPは米国務省の代表的な公共外交プログラムで、主に各国の政治家やジャーナリストらを米国に招待し、米国の政策に対する理解を深める形で行われてきた。米国務省がIVLPを通じて韓国と日本の中堅議員を同時に招待するのは異例という。

「合宿」には韓国側からは与党「国民の力」所属の鄭鎮碩(チョン・ジンソク)国会副議長と金碩基(キム・ソッキ)、金汀才(キム・ジョンジェ)の両議員や野党「共に民主党」所属の金漢正(キム・ハンジョン)・李在汀(イ・ジェジョン)の両議員が参加する予定で、日本からも3~5人の議員が参加する。

鄭鎮碩副議長らは日本の議員たちと共にホワイトハウスや米国務省の高位関係者らや上院・下院の主要人物らに会う予定だ。「合宿」を通じては、特に日韓の歴史問題に関して意見交換するとみられる。

外交消息筋は「両国議員による合宿は在韓米国大使館が先に提案し、米国務省本部でも前向きに検討して実現することになった」と説明。「米国は中国や北朝鮮の脅威を考慮し、早い時期に韓米日の3カ国関係を深めたいと思っているが、長い歴史が絡んでいる韓日関係は思い通りにならないため、両国議員を同時に招待するプログラムを作ったと聞いている」と語った。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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