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1つの刺繍作品にもかかわらず、その表と裏の柄が異なるという「不思議な」刺繍作品が最近、多くのネットユーザーの注目を集めている。
1つの刺繍作品にもかかわらず、その表と裏の柄が異なるという「不思議な」刺繍作品が最近、多くのネットユーザーの注目を集めている。この刺繍作品は一体どうやって作られているのだろうか?
国家級無形文化遺産「蘇繍」の代表的な継承者である姚建萍さんがこのほど、この疑問を解く鍵となる「針先の魔法」について、1つの刺繍作品の両面に異なるデザインを描き出す秘密を明かしてくれた。
姚さんによると、1つの刺繍作品で、両面の柄・指し方・色が異なるものは、「双面三異繍」と呼ばれており、これは、「蘇繍」の中でも最も珍しく、精妙な創作方法なのだという。「双面三異繍」は通常、職人2人が協力して完成させなければならない。2本の針と2本の糸、そして2人の職人が1枚の生地の表と裏にそれぞれ異なる柄を刺繍していくのと同時に、2人が互いに協力して針を返していかなければならない。この作業には、極めて高度な刺繍技術だけでなく、共同で作業をする協調性なども必要とされる。
中国四大刺繍のひとつである「蘇繍」は、悠久の歴史を誇り、繊細さと洗練さで名高い。「蘇繍」には100種類以上のステッチがあるが、姚さんは「各種ステッチを柔軟に活用することが、『蘇繍』の見た目の美しさと何度見ても見飽きることがない『秘訣』のひとつだ」としている。
姚さんは将来、「蘇繍」の種が若者たちの心に撒かれ、彼らが「蘇繍」を好きになって、中国伝統文化の普及に尽力してくれたらと願っている。(提供/人民網日本語版・編集/KM)
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