日韓で液化天然ガス争奪戦?=韓国ネットは政権批判「何か備えはあるの?」

Record Korea    2022年8月15日(月) 8時0分

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12日、韓国・ニュース1は「世界最大の液化天然ガス(LNG)購入国の一つである日本が冬用の備蓄確保を急いでいることで世界的な供給不足が悪化し、ガス価格が急騰している」と伝えた。資料写真。

2022年8月12日、韓国・ニュース1は「世界最大の液化天然ガス(LNG)購入国の一つである日本が冬用の備蓄確保を急いでいることで世界的な供給不足が悪化し、ガス価格が急騰している」と伝えた。

記事は米ブルームバーグの報道を引用したもので、「世界的なガス供給危機の中、韓国も今冬の備蓄購入競争に加わっており、ロシアによるウクライナ侵攻に触発された欧州発のガス確保戦争がアジアに広がった」としている。

S&P Globalによると、北東アジアのLNG価格指標であるJKM(Japan Korea Maker)は前日(11日)より9%急騰の5万628BTUで、7月27日以降で最高値を記録した。アジアのスポットLNG価格はロシアによるウクライナ侵攻の影響が市場に出た今年3月に比べ約70%下がったが、今週に入って急騰傾向にある。その背景についてトレーダーらは、「日本の一部の電力会社が先週から、冬用の追加購入に向けて供給業者と協議を加速化したため」だと話しているという。

記事は「日本は東日本大震災後、原子力発電の比率を下げ、LNG輸入を増やして不足分を相殺してきた。その上、欧州の今夏の猛暑とロシア発の供給減少でスポットLNG購入に加熱の兆しが見えたことで、備蓄確保を進めているようだ」と説明している。

また、アジアと欧州間のLNG輸送競争が激化したことで、欧州だけでなくアジアでも、前例のない高水準まで価格が高騰している。こうした中、韓国も購入競争に加わっているという。現在の在庫量は約34%となっているが、これを11月には90%まで引き上げようと、スポット購入を急いでいる。ブルームバーグは「日本のJERAと韓国ガス公社という二大LNG輸入業者が今冬に向けて購入量を増やしている」と伝えているという。

中国は経済停滞により現時点ではLNG輸入量が減少してるが、今後、数カ月以内に輸入を増やすと予想されるという。更に、アジア太平洋地域の主要天然ガス生産国である豪州が、来年の供給不足を懸念しガス輸出を減らす案を検討していると伝えられており、「アジアガス確保競争はさらに激化しそうだ」と記事は懸念を示している。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「尹錫悦(ユン・ソンニョル大統領)はこういうことに関心がなさそう」「予測可能な状況だったのに、間抜けな尹政権は今ごろ焦りだしている。本当にあきれる」「尹政権は韓国には天然ガスが有り余ってるから買い置きしなくてもいいと思ってるんじゃ?」「他国は1カ月以上前から動いていたのに、尹政権は何か備えがあるのか?」「日本が冬用の天然ガスを確保しているせいで価格が上がっているというのに、韓国政府は何をしているのか」「この冬、ガス料金が爆上がりしそうだな。なのに何の対策も立てていない、無能な尹政権」「今度は政府がどんな言い訳をするか、ちょっと楽しみでもある」など、政権批判のコメントが殺到している。

また、「韓国はマンションタイプの住居が70%を占める国で、ほとんどの家の暖房はガスに依存している。今からガスの確保に必死になっても足りないのでは」「原発をそのままにしていれば、ここまでの状況にはならなかったろうに」といった意見も見られた。(翻訳・編集/麻江)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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